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水産・環境科学総合研究科「海洋フィールド生命科学専攻」入試説明会および長崎大学・海洋環境科学情報発信シリーズ「海と地球と人と」第4回東京セミナー

長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科は水産学部と環境科学部を基礎学部とする大学院です。本研究科には海洋・水産・環境分野の研究者を養成するための 5年一貫制博士課程(博士前期課程(修士課程)と博士後期課程が一体となった課程)として「海洋フィールド生命科学専攻」があります。

本説明会は、この専攻の目的・特徴・入試方法を説明するとともに、海洋・水産・環境分野の研究者の必要性や役割について紹介します。
また、大学院入試の説明に先立ち、「めざせ、海洋フィールド研究者」と題した、セミナーを行い、現在実施されている最先端の海洋・水産・ 環境分野における生態・行動・生理・分子生物・海洋化学・海洋物理学などの情報と、現在在学中の学生が取り組んでいる研究を紹介します。

水産・環境科学総合研究科「海洋フィールド生命科学専攻」入試説明会
および長崎大学・海洋環境科学情報発信シリーズ「海と地球と人と」第4回東京セミナー
日時 2013年10月5日(土)13:30〜16:00
スケジュール 13:00〜          開場
13:30〜14:45 大学生向けセミナー  「めざせ、海洋フィールド研究者」
15:00〜16:00 大学院入試説明会
16:00〜16:30 個別相談
会場 カフェみねるばの森(長崎大学東京事務所
東京都千代田区九段北1-9-17 寺島文庫ビル1F
参加費 無料
※事前申し込みは終了しました。

当日参加も可能です。

申込期間 2013年9月27日(金曜日)まで
主催 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科

※申込者多数の場合は、会場を変更する場合があります。説明会・セミナーの詳細・会場変更につきましては、随時HPで情報を提供するとともに、参加を申し込まれた方にはメールで連絡させていただきます。

(9/20情報追加)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
セミナーでの話題提供者について 

?  阪倉 良孝(さかくら よしたか)長崎大学教授、専門は魚類増殖学

海洋の生物資源を持続的に利用するためには、対象となる生物の海洋の生物資源を持続的に利用するためには、対象となる生物の行動や生態を理解する必要があります。例えば、ブリの養殖において必要とされる「もじゃこ」と呼ばれるブリの稚魚はどこから、どのような経路を経てやってくるのか。また、ブリに限らず魚類の仔稚魚はどのように行動し、どのように餌をとり、どのように成長するのか・・・などを知ることは重要です。このような仔稚魚の行動学的・生態学的研究を話題の中心に置きながら、フィールド研究の大切や今から必要とされる海洋・水産研究について紹介します。

?  征矢野 清(そやの きよし)長崎大学教授、専門は水生動物の繁殖生理生態学

近年、水温上昇や化学物質の流出などにより、海洋環境は急速に変動しています。この変化は、そこに暮らす生物にとって、生きることはもとより次の世代を残すことに多大なる影響を与えます。現在海洋でどのようなことが起き、それが生物にどのような影響を与えているのかを理解するためには、フィールドをベーストした生態学的研究と、その生体内変化を理解するための生理学的・内分泌学的・分子生物学的研究がますます必要とされています。このような視点から、フィールド研究の大切と今後の海洋・水産研究について紹介します。

また、今回のセミナーでは、長崎大学が取り組んでいる海洋研究のうち、「鯨類などの大型海洋動物の研究」「ゴーストフィッシングと呼ばれる乱獲・混獲の研究」「大気・大陸由来の物質による海洋環境変動の研究」「有害生物や有毒生物の研究」「海洋生物の行動解析の研究」「沿岸域環境の保全に関わる研究」などの生態学的・行動学的・生理学的・分子生物学的・海洋化学的な海洋フィールド研究も紹介します。

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 海洋フィールド生命科学専攻は、海洋や河川、またそれらと関連した陸域へ自ら足を運び調査研究を行うとともに、そこで得られた資料やデータを高度に解析す ることのできるフィールド科学研究者を育てるための教育プログラムです。

本専攻の特徴は、
1)日本にとって最も重要な海洋資源の供給場所である東シナ海を モデルとした研究を行う
2)年間60万円の研究奨励金を支給する(研究者になった場合は返済義務なし)
3)半年間の海外留学を必修カリキュラムとして 行う(渡航経費は大学が支給する)
4)海外から一流の研究者を招聘し、英語による授業を行う
5)海外の研究者・学生と共同でセミナーや研究を実施す る
などです。

このような教育および学生支援システムによって、国際的な研究者を育成します。



【お問い合わせ先】
長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科附属環東シナ海環境資源研究センター
征矢野 清;095-850-7701, soyano@nagasaki-u.ac.jp

長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科水産増殖学研究室
阪倉良孝;095-819-2823, sakakura@nagasaki-u.ac.jp

長崎大学水産学部支援課大学院係
095-819-2800

当日参加も歓迎いたします。