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プレスリリース「【福島県医療支援】 被災地福島の嚥下ケア支援事業報告会」

本院歯科部門は今秋、福島県相双地域(南相馬市など)の医療・介護関係者を対象に嚥下リハビリ指導やハンドブック作成などの事業を進めてきました。
今回は相双地域の様子、医療・介護の状況もあわせて、報告します。


開催日時:12月20日(木)17:30〜18:30

場  所:長崎大学病院1階 第3講義室

発表者:山口大樹歯科医師、山見由美子看護師

対  象:長崎大学職員、学生

<事業の内容>
(1)嚥下ケア研修会
2012年9月から11月にかけて計3回、南相馬市原町区のテクノアカデミー浜で本院の嚥下リハセンターと栄養管理室所属の歯科医師・言語聴覚士・看護師・栄養士計8名が現地に赴き、医療・介護職種130名に対して、嚥下のメカニズムや誤嚥の原因などの紹介や技術習得を目指した実践などの研修会を開催しました。

(2)摂食嚥下に関する医療・介護関係者向けのハンドブック作成(平成24年3月完成予定

<南相馬市等の状況・嚥下ケア研修の必要性>
震災から約1年半、今も多くの被災者が仮設住宅で暮らす南相馬市等では、地元の歯科衛生士ほか医療介護職者は仮設住宅を一軒一軒訪問して支援活動を続けています。高齢者や要介護者は嚥下障害を抱えている方が多く、近隣に嚥下ケア専門機関を持たない南相馬市等では、地元支援者の嚥下ケアのスキルアップが急務であり課題となっています。

<長崎大学病院歯科部門と南相馬市等のつながり・本事業の目的>
本院歯科部門は昨春、南相馬市等の被災者の口腔ケア巡回支援を行い、支援後も相双保健福祉事務所とは情報交換や講演会など交流を続けてきました。歯科部門は専門外来である口腔ケア摂食嚥下リハビリセンターを有しており、平成24年3月同保健福祉事務所より支援要請を受け、現地の医療・介護関係者に、嚥下障害への対応法などを身に付けてもらおうと事業を検討。全国86の国立大学で構成する国立大学協会の「平成24年度震災復興・日本再生支援事業」に応募したところ、採択されました。

 

<問い合わせ先> 虫歯治療室 助教 小山善哉 TEL:090−2714−0512

                            虫歯治療室 受付 TEL:095−819−7743