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原爆犠牲者慰霊祭を挙行(医歯薬学総合研究科学術協力課)

原爆犠牲者慰霊祭を挙行

松山医学部長 築城氏
松山医学部長 築城氏
山下教授 角尾氏
山下教授 角尾氏

8月9日,原爆犠牲者慰霊祭が,医学部記念講堂において開催されました。今年で被爆65年目となる原爆犠牲者慰霊祭は,原爆死没者教職員と学生897人の御霊を慰めるため毎年実施されており御遺族,医学部長,教職員ら約350名が出席しました。
はじめに松山俊文医学部長から,「私たちがするべきことは,原爆の被害者の姿を,そして言葉で綴る多くの被爆体験を風化させずに広く世界へ伝え続け,被害者の顔が見えるようにすることです。今後の私達の進むべき道を強く心に刻み,全ての被爆者の御霊のご冥福をお祈りします。」と式辞が述べられ,原爆投下時刻の午前11時2分に,参列者全員で黙祷を捧げました。また,原爆投下当時,長崎医科大学に在学中であった築城クリニック(長崎市)の築城士郎院長から,当時の惨状を追想するお話をいただいた後,片峰茂学長ほか大学関係者,また御遺族ら参列者全員による献花が行われました。
つづいて,国際ヒバクシャ医療活動に尽力する山下俊一教授から,故秋月辰一郎先生の「死の同心円」を引用して,国際ヒバクシャ医療活動の原点である原爆の実相についての講話が行われました。最後に,御遺族を代表して角尾澄夫氏から御挨拶をいただき,慰霊祭は終了しました。
慰霊祭終了後,医学部福利厚生棟において学徒遺族会,教職員遺族会及び看護師遺族会合同の追悼懇談会が行われました。

(平成22年8月 医歯薬学総合研究科学術協力課)

参列者による献花
参列者による献花