HOME > NEWS > 詳細

News

ここから本文です。

水産・環境科学総合研究科附属環東シナ海環境資源研究センターの西海望研究員らが 2015年 Journal of Ethology 論文賞 (Journal of Ethology Editor's Choice Award 2015)を受賞

水産・環境科学総合研究科附属環東シナ海環境資源研究センターの西海望研究員らの論文が2015年 Journal of Ethology 論文賞 (Journal of Ethology Editor's Choice Award 2015) に選ばれました。

この賞は、2015年に国際動物行動学雑誌 Journal of Ethology が掲載した論文の中で、最も優れた論文1編に与えられるものです(Journal of Ethology の記事)

授賞式は、2015年11月21日に東京海洋大学品川キャンパス(東京都品川区)で開かれた日本動物行動学会第34回大会にて行われ、賞状およびオープンアクセス権が授与されました。

 

論文の情報は以下の通りです。

-------------------------------
Distance-dependent switching of anti-predator behavior of frogs from immobility to fleeing
by Nozomi Nishiumi, Akira Mori
Volume 33, Issue 2, pp 117-124, 2015

ヘビににらまれたカエルという言葉があるように、多くのカエルはヘビに対して動きを止め、至近距離まで近づかれてから逃げはじめますが、これは従来の理論モデルでは適応的な行動として説明できないものでした。西海望研究員らは操作実験によって、トノサマガエルがこの行動によってシマヘビから襲われにくくなっていることを明らかにし、従来の理論モデルに欠けていた行動学的な要素を提起しました。

本論文は、Springer のwebサイトより無料でダウンロードすることができます。


 

受賞時の写真

左:西海望(本学研究員・論文筆頭著者)、
中央:安井行雄(Journal of Ethology 編集長)、
右:森哲(論文共著者)