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医歯薬学総合研究科、硬組織疾患基盤研究センター、吉岡潔志さんが7th Annual International Symposium on Regenerative Rehabilitation, Scientific image contestにて受賞

平成30年10月11〜13日にシアトルで行われた7th Annual International Symposium on Regenerative Rehabilitationにて、医歯薬学総合研究科、硬組織疾患基盤研究センター筋骨格生物学研究グループの大学院生の吉岡潔志さんがScientific image contest賞を受賞しました。本賞は再生リハビリテーション分野を表す、学術的価値の高い写真1枚が選出されるものです。今回の受賞では特別に吉岡さんの撮影した2枚が受賞となり、副賞として金一封がおくられました。

受賞となった吉岡さんの作品は、「Slice the Object」、「Cultured Mosaic」の2点です。
「Slice the Object」:再生中の骨格筋の特徴的な病理所見として、筋細胞の横断面中央に核が認められることが知られています。この写真は、再生中の骨格筋の筋線維を特殊な方法で単離し、側方から撮影したものです。核(写真青色)が一列に並んでおり、どこで横断面を観察しても中央に核がみえる理由がこの写真からわかります。
「Cultured Mosaic」:骨格筋の組織幹細胞であるサテライト細胞は、損傷後に再生する筋の元となります。しかし、損傷刺激を受けて全ての細胞が筋再生に動員されるわけではなく、一部の細胞は次の損傷に備え休止状態を保ちます。この写真は、培養したサテライト細胞の写真で、核を青、休止状態の指標であるPax7を緑、活性化の指標であるMyoDを赤、で染色したものです。同じ条件下で培養した細胞であっても、不均一性を保つという組織幹細胞の特徴を捉えた写真です。

 

Slice the Object
Slice the Object

Cultured Mosaic
Cultured Mosaic