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医歯薬学総合研究科長に就任して 医歯薬学総合研究科長 山下俊一

医歯薬学総合研究科長に就任して

医歯薬学総合研究科長 山下俊一

医歯薬学総合研究科長
山下俊一

平成14年4月に医学部,歯学部,薬学部の3つの大学院研究科を統合した医療系大学院として医歯薬学総合研究科が創設され,平成21年4月より第3代目の研究科長を拝命致しました。もとより浅学菲才ではありますが,100名を越す多士済々の教授陣と献身的な事務職員の総力を結集して,『和の精神』を尊びつつ,諸問題の克服にむけて努力し,長崎大学ならではの大学院『実質化』を推し進める所存です。
『グローバリゼーション』とは競争的環境下に自らが覚悟して飛び込むことです。本研究科も時代の要請に応え,教育研究の高度化,学際化,国際化に迅速かつ適切に対応しなければなりません。すなわち,長崎大学の中期目標・中期計画に従い,組織と個人が果たすべき役割と責任を明確化しつつ,『長崎大学ブランド』で活躍できる高度職業専門家を国内外に幅広く輩出することが本研究科の役割と自覚しています。国家資格を有し,日本の医療保健福祉の診療現場を支える高度専門職医療人に加えて,生命科学を専攻する基礎研究者が混在する本研究科の最大の特徴は,臨床と基礎の融合研究と
展開医療を計れる大きな可能性を有していることです。更に医歯薬学内の類型的で横断的な教育研究の実現だけではなく,医工連携,情報通信連携,環境科学連携,社会科学連携など大学全体の活性化に貢献することが可能です。変革を恐れることなく,多様化,多元化する教育研究内容への対応と同時に,『選択と集中』の原則を公明正大に行使できる魅力溢れる,そして活力ある研究科の『実質化』に向けて,学長の強いリーダーシップの下で,本研究科が一丸となって大局的に行動する所存です。
最後に,世界と戦える国策を担うBig Science としての戦略的な重点研究課題を強力に推進支援すると同時に,個性溢れる自由な発想でのSmall Science の多くの芽を大事にします。進取と自由,そして相互互恵の精神の下で,個々人の努力が報われる組織文化の醸成を心がけ,豊かな人間性が育まれますように,お互いの切磋琢磨をどうぞ宜しくお願い申し上げます。