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アドミッションセンターの木村拓也准教授が第4回 平成21年度日本教育社会学会奨励賞(論文の部)を受賞

第4回 平成21年度日本教育社会学会奨励賞(論文の部)を受賞

アドミッションセンター 木村 拓也 准教授 平成21年度日本 教育社会学会奨励賞(論文の部) 賞状 平成21年度日本 教育社会学会奨励賞(論文の部) 景品
アドミッションセンター
木村 拓也 准教授

平成21年度日本 教育社会学会奨励賞
(論文の部) 賞状

平成21年度日本 教育社会学会奨励賞
(論文の部) 景品

アドミッションセンターの木村拓也准教授は,2010年9月18日,第4回 平成21年度日本教育社会学会奨励賞(論文の部)を受賞しました。
同賞は,日本教育社会学会の40歳未満の若手会員が発表した教育社会学の顕著な研究業績に贈られるものであり,今年度は過去2年間(平成19・20年度)『教育社会学研究』80〜84号に掲載された論文の中から優秀なものに授与されました。
受賞対象となったのは,「大学入学者選抜と総合的かつ多面的な評価——46答申で示された科学的根拠の再検討」と題する論文です。同論文では,推薦入試やAO 入試の実施根拠とされた「総合的かつ多面的な評価」を望ましいとする,現代まで強く影響を与えている見方に鋭い疑問を投げかけ,そうした見方が出された中央教育審議会46答申の根拠となった2つの追跡調査結果を再分析した結果,相関係数や重回帰分析の単純な誤読や初歩的なミスから「総合的かつ多面的な評価」に基づく大学入試制度が構想されたことを実証しています。
すでに,論文内容は,2006年11月1日読売新聞の全国版くらし教育面19面で「調査書頼みに疑問——学力度外視に検証を」として掲載されており,学力不問のAO 入試拡大に危惧を表明した2008年12月の中央教育審議会答申『学士課程教育の構築に向けて』の内容にも反映され,今日の「AO 入試見直し」論調の嚆矢となった論文としても知られています。なお,授賞式は,9月18日,日本教育社会学会第62回大会(関西大学千里山キャンパス・大阪府吹田市)で執り行われました。

(平成22年9月 アドミッションセンター)