5月24日，水産・環境科学総合研究科海洋フィールド生命科学専攻（環境科学領域）の武藤鉄司教授が，日本堆積学会2011年論文賞を受賞しました。同賞は，2007−2009年に日本堆積学会会員によって発表された国内外の学術誌論文の中から選ばれた優秀論文１編に授与されるものです。受賞対象となったのは，国際堆積地質学会（SEPM Society for Sedimentary Geology）刊行の Journal of Sedimentary Research, Volume 77 （2007年）に掲載された “Autostratigraphy: a framework norm for genetic stratigraphy” と題する論文で，外部フォーシングに対する堆積系の非平衡応答・非線形応答といった独自の視点から，共著者のテキサス大学オースチン校Ron J. Steel教授およびミネソタ大学ダルース校John B. Swenson博士とともに， 成因論的層序学の新しい枠組（autostratigraphy）を提唱しました。
　なお，表彰式は同日，日本堆積学会が加盟している日本地球惑星科学連合の2011年大会会場（千葉・幕張メッセ国際会議場)にて行われました。