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Research

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インフラ長寿命化センターが佐賀大学と共同で鋼構造物の新しい検査法を開発しました。

この度、長崎大学大学院工学研究科インフラ長寿命化センター(センター長 松田浩)、佐賀大学大学院工学系研究科と共同で「塗装鋼材構造物欠陥の非接触・非破壊検査方法」の開発を行いました。この技術は、誘導加熱法により鋼材のみを直接加熱して、亀裂を強制的に開口/閉口させ、そのひずみ変化を塗膜上から画像解析によって検出する技術です。システムとしては、非接触加熱を行う加熱装置、カメラ、PCから成り、可搬性および記録性に優れています。
◆従来技術との比較
従来の検査技術と比較して検査のため塗装の除去(及び再塗装)が不要、検査時間が短い、計測コストが安い、検査範囲が広い、欠陥の種類の判断が容易(熟練を要さない)、電子データで記録可能(データベース構築)などのメリットがあります。
◆応用・利用
鋼橋、鉄塔、鉄骨造建築物、貯蔵タンク、水門、道路標識・信号機等の支柱、柵・手すり、その他付属施設、船舶、トラック、鉄道、クレーン、生産設備の配管、フレーム、パイプラインなど幅広い分野の検査に利用・応用できます。

計測システム 計測結果
計測システム 計測結果

発明の名称    :亀裂検出方法及び亀裂検出システム
出願番号:特願2013−217722
出願人  :長崎大学、佐賀大学
発明者  :松田浩(長崎大学)、出水享(長崎大学)、伊藤幸広(佐賀大学)、志岐和久(佐賀大学)