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長崎大学が所蔵する貴重資料の電子情報化

(1)幕末・明治期日本古写真コレクション

 本学が所蔵する「幕末・明治期日本古写真コレクション」は,1860〜1890年代にかけて, 日本で草創期の写真館を長崎に開いた上野彦馬やイギリス人写真家フェリックス・ベアト等により国内各地で撮影されたもので,その多くは当時の職業絵師により彩色されています。
撮影時期は日本写真史の創成期にあたり,これらの古写真には高い歴史的価値があるばかりではなく,これらの古写真を通して当時の日本社会を窺い知ることもできる貴重な史料です。
内容は,主に幕末から明治初期の長崎,横浜といった外国人居留地や港の情景,建物等を中心に東京,京都,大阪,神戸,その他の土地の風景・風俗を写した6,778点のオリジナル写真です。

 当データベースは,平成10年の公開(平成18年リニューアル)以来,国内外から多数アクセスされています。収載する古写真は貴重な研究資料として利用されるほか,出版や放映などの多様な文化的活動にも貢献しています。

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(2)幕末・明治期日本古写真超高精細画像データベース

 長崎大学附属図書館所蔵の「幕末・明治期日本古写真コレクション」は,幕末から明治中期にかけて撮影されたもので, 極めて鮮明な写真が数多くあり,写真細部には,当時の都市・風景・風俗等に関する膨大な情報が埋め込まれています。
本学は,この古写真細部の情報の活用のために,コンピュータ画面上で,5倍から10倍に拡大しても鮮明に見ることができるように,超高精細画像による「幕末・明治期古写真超高精細画像データベース」を構築し,公開しています。

 この画像データベースには,長崎の写真201点,長崎を除く全国の写真300点を登載し,「地図上からの検索」や「各種条件による検索」,「全文検索」等を備え,それぞれに詳細な日本語と英語の解説を付けています。近代化しつつあった幕末から明治期の日本の姿が,鮮明な超高精細画像で閲覧できます。

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(3)幕末・明治期の古写真仮想展示会

 平成7年度から平成9年度にかけて,国立大学図書館協議会の公開事業として,長崎大学附属図書館に所蔵している「古写真」の全国巡回展示会が行われました。本学ホームページにおいて,巡回展で展示された写真の仮想展示を行っています。展示内容は次のとおりです。

幕末開港と長崎
ア.長崎外国人居留地と出島 イ.長崎港と市街 ウ.上野彦馬とベアトの長崎 エ.長崎点描
洋風化・近代化―日本各地の光と影
ア.横浜開港場と洋風建築 イ.江戸から東京へ ウ.東京・横浜近郊の保養地 エ.港町神戸の賑わい オ.商都大阪の近代化 カ.変貌する古都 キ.名古屋城・濃尾地震・中山道 ク.松島・函館 ケ.幕末の仮領事館と攘夷
生業・生活・風俗
ア.さまざまな風俗 イ.農業 ウ.手労働 エ.店棚と行商 オ.生活・文化

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(4)日本古写真アルバム ボードインコレクション

 ボードインコレクションは,養生所(のち精得館と改称。長崎大学医学部の前身)の第2代教頭であるオランダ人,アントニウス・ボードインが,弟アルベルト・ボードイン(出島商人,オランダ領事)と協力し,日本滞在中に撮影および収集した古写真のコレクションです。大型アルバム3冊,小型アルバム1冊,そして養生所鳥瞰組み写真から成り,幕末から明治初頭の長崎をはじめとする各地の風景や人物の写真を多く含みます。

 平成20年に公開した当データベースでは,全画像の拡大表示が可能です。

  平成21年,ボードインコレクションは,紙焼き写真としては始めて,国の登録文化財として登録されました。

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(5)グラバー図譜

 幕末の維新の若者たちを援助した,イギリス人貿易商トーマス・B・グラバーの次男で実業家の倉場富三郎(トーマス・A・グラバー)が,明治後期から昭和初期の二十余年間に長崎の魚市場に水揚げされた約600種の魚類を,5人の地元画家に肉筆写生させた全32集806図(801枚)の彩色魚譜で,日本四大魚譜の一つと言われています。

 戦後,倉場富三郎から遺贈を受けた渋沢敬三が本学水産学部に寄贈したものです。本学は,平成10年度に,この図譜を電子化しインターネット上で公開しています。

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(6)近代医学史デジタルアーカイブズ

 日本の西洋医学教育の歴史は,オランダ海軍の軍医ポンペが長崎に医学伝習所を開き,後に養生所を開設したことに始まります。この医学伝習所が本学医学部の源になっています。

 本学医学部は,日本の近代医学が長崎に興り発展してきた歴史を示す多くの医学史料を所蔵しており,ポンペが初めて解剖実習の際用いた「紙製解剖模型」や,楢林鎮山著「紅夷外科宗伝」,日本最古の「聴診器」,シーボルトの「日本植物誌」,「ポンペの講義録」,「シーボルトの地図」等をインターネット上で公開展示しています。

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(7)武藤文庫

 本学経済学部の前身・長崎高等商業学校の教授であった武藤長蔵博士旧蔵の資料です。和洋図書並びに雑誌,小冊子類約1万冊及び各種資料約200点からなり,その内容は日蘭・日英貿易,幕末長崎関係史料及び経済関係古典を中心に広範囲な学問分野にわたり,多くの稀覯書を有しています。

 このうち,ジョサイア・チャイルドの『貿易論』および『新貿易論』,アダム・スミスの『国富論』第1,2巻(初版)および『哲学論文集』(初版),リカードの『経済学および課税の原理』(初版),マルサスの『地代論』(初版)および『人口論補遺』(初版),『経済学原理』(初版)等の経済学関係の古典や対外交渉史資料,近世長崎関係資料等をインターネット上で公開展示しています。特に,「長崎奉行諸雑記」など9点の長崎関係資料はインターネット上で全文閲覧が可能です。

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(8)ガラパゴス諸島画像データベース

 ガラパゴス諸島画像データベースは,伊藤秀三名誉教授(元長崎大学環境科学部教授)が1964 年以来 38 年間 16 回にわたるガラパゴス諸島の植物 / 植生調査を行い撮影したスライド1363 枚を画像データベース化したものです。
 その写真は,植物に留まらず,動物・自然景観・人文景観・ダーウィン研究所・エコツアー風景などガラパゴス全般を対象としています。38年間の長期に渡って撮影されたこれらの写真を比較することにより,ガラパゴス諸島における植生や人文景観の変遷を見ることができ,ガラパゴスを知る上で世界的にも大変貴重なものと位置づけられます。
 長崎大学は伊藤名誉教授から画像の提供を受け,平成19年にデータベースを構築し,インターネット上で公開しました。

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(9)近代黎明期翻訳本全文画像データベース

 近代化黎明期,長崎は西欧文献の翻訳輸入という点でも唯一の窓口でした。
長崎大学附属図書館では,幕末から近代化に至る期間の数千冊の翻訳本が,師範学校資料コレクション,近代医学史料コレクション,武藤文庫に所蔵されています。
 これらの文献は,政治・思想・経済・科学・医学・農学・工学・宗教など西欧の近代的な思想や実学に関する文献であり,かつ,木版印刷,木活版,金属活版,金属活版の改良と明朝体への収束にいたる,印刷技術の変移も見て取れるものです。
 平成20年度,所蔵する代表的な文献50点を,全文電子化して,インターネット上で公開しています。

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