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地域に根ざした教育の充実

(1)未来の科学者発掘プロジェクト( JELLY FISH PROJECT )

長崎医科大学附属薬学専門部(現長崎大学薬学部)卒業生である下村脩博士が平成20年度にノーベル化学賞を受賞したことを契機に、長崎大学は第2、第3の下村博士を目指す長崎の若者たちを育てることを決意し、「未来の科学者発掘プロジェクト( JELLY FISH PROJECT )」を発足させました。 このプロジェクトは、未来を担う子供たちが科学の面白さに気付くとともに、最新の科学技術の成果を認識することによって、自然科学への興味を高め、科学者への道を歩んでもらうことを意図しています。 平成21年10月には、長崎県内の自然科学教育(理数教育)のさらなる充実に向けて、本学と長崎県教育委員会が、「長崎県における未来の科学者発掘プロジェクトに関する協定書」を締結致しました。これ により、長崎県と長崎大学が一体となって自然科学教育(理数教育)のより一層の推進が図れると確信しています。 なお、各種事業には○オープンラボ、○クラスラボ、○サイエンスカーラボ、○サイエンス塾、○理数教師塾などがあります。

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(2)理数系教員(コア・サイエンス・ティーチャー)養成拠点構築事業

 長崎大学と長崎県は、理数系教育の振興・充実のために理科教育のリーダーとなるコア・サイエンス・ティーチャー(CST)の養成を行うことに致しました。これによって、長崎県下の理数系教員の質的向上、および理数系教育の持続的発展を図りたいと考えています。この養成にあたっては高いリーダー力はもちろんのこと、長崎の教育現場で求められる島しょ部などでの複式指導力も含めた総合的な実践力育成を重視します。CSTは、県内約10地区に設置する支援拠点校を活動の場とし、近隣地域における理科教育充実のための研修などを担当します。
(本事業は、独立行政法人 科学技術振興機構理数系教員養成拠点構築事業(H21〜H24年度択)よるものです。)

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(3)未来の科学者養成事業講座

 本事業は、理科や数学に関して特異的な能力を持つ児童・生徒を発見し、彼らの能力をさらに伸長し、その分野において日本及び世界をリードする科学者に育てることを目的としています。
 このため、まず長崎県やNPO法人さらには地場企業とも連携を図りながら、科学の楽しさを全ての児童・生徒に広げる活動(Science for All Program)を行います。そして、その過程で発見した卓越した能力(理科や算数・数学を幼い段階から深く理解し、継続的により深い学びに没頭できる能力)を持つ児童・生徒を発見します。そして、彼らを大学に集め、理科や算数・数学の能力をさらに開発・育成します。(Bring up ProgramT:中学生以下を対象。Bring up ProgramU:高校生を対象。)特に、本プロジェクトでは、卓越した能力を持つ女性の児童・生徒の発掘と育成にも力を入れます。 
(本事業は、独立行政法人 科学技術振興機構 未来の科学者養成講座(H22〜24年度採択)によるものです。)

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(4)高大連携事業

 高等学校教育と大学教育の連携に関しては、平成14年3月に長崎県教育委員会と間で高大連携事業に関する協定を締結致しました。それにのっとって、現在は、「オープンキャンパス」、「高校生のための公開講座」、「出前講義」という3つの事業を実施しています。平成26年度の「オープンキャンパス」参加者は、5,578人であり、これらの受験希望者に長崎大学の教育研究の内容、施設等きめこまやかな情報を提供しています。
 夏季休暇中に実施する「高校生のための公開講座」では、大学の講義を体験できる機会です。参加者(平成26年度80人(3学部3講座))は回を重ねるごとに増加し、本公開講座が高校生に浸透しつつあることを示しています。「出前講義」では、平成26年度は18高校へ137人の教員を講師として派遣しました。これは、大学における教育研究の内容を高校生に周知するとともに、進路決定に大きく役立っていると考えています。
 この外、高大連携事業を中心にした「高等学校教育と大学教育の連携と接続」の検証と改善のため、平成17年度から「長崎県高等学校教諭と長崎大学教員との協議会」を開催し、問題点と改善策を検討しています。

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(5)蓄積型体験学習

 教育学部では、平成19年度より、学生が講義・演習で得た知識・技能を実社会で活かすために必要な能力を体験的に学び、種々の体験を継続的に積み上げ、学生自ら検証を行うことのできる蓄積型体験学習を展開しています。

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(6)地域と連携した実践した医学教育プログラム

 平成16年度に、『地域と連携した実践型医学教育プログラム」〜現代版「赤ひげ」の育成を目指した長崎県五島列島における包括的保健・全人的医療教育の実践〜』が特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)に採択され、五島列島で離島医療・保健実習をスタートさせました。
  この教育プログラムは、海外から医療倫理の専門家を招聘して集中講義を行い全人的医療の理論的背景を理解させるとともに,医学部5年生全員が小グループに分かれて1週間離島に滞在し、地域医療の現場で体験実習を行うもので、医学教育のガイドラインに示されている地域医療臨床実習を具体化した先進的な取組です。実習後のアンケート調査では,離島医療に対する関心と地域医療の理解が深まっており,その効果が示唆されています。この特色GPのことを「赤ひげGP」と呼んでいます。
 平成20年度には、この「赤ひげGP」の発展型プログラムである『地域医療人育成プラットホームの構築 ?長崎県離島における医・歯・薬共修を柱とした地域医療一貫教育プログラム「長崎モデル」の開発?』が質の高い大学教育支援プログラム(教育GP)に採択されました。
 五島市で開始した地域医療教育は、新上五島町、小値賀町、対馬市へと徐々に拡大し、今では40を超える施設と団体によって支えられています。実習には、医学部1年?3年の地域枠入学生(医学集中ゼミ)、医学部5年生全員(離島医療・保健実習)、医学部6年生の希望者(高次臨床実習)と、薬学部生、歯学部生、そして他大学の医学生が参加するようになり、離島で取り組んできた地域医療教育は学部と大学を超えた地域医療人の総合教育へと発展しています。

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(7)統合ケア実習

 保健学科には、保健・医療・福祉の連携・協働(チームアプローチ)を学ぶ「統合ケア科目郡」が4年間を通してあります。統合ケア実習は、そのまとめとして看護学・理学療法学・作業療法学専攻の学生がチームを組み、離島部も含めた医療機関、介護老人保健施設・福祉施設、訪問看護ステーションなどで地域に密着した実習を行います。

(8)地域と連携した実践型薬学教育プログラム

 薬学部でも、平成19年度と20年度に「離島・僻地医療に貢献できる薬剤師の養成教育システムの構築 〜全人的医療チームの一員として〜」が文部科学省特別教育研究経費に採択され、医学部生と共修して五島列島で離島医療・保健・福祉の実習を始めました。平成23年度から「高次臨床実務実習」として継続していきます。

(9)離島歯科医療・保健福祉実習

 歯学部では、平成21年度から5〜6年次を対象に五島市での離島歯科実習を開始しています。医学部・薬学部学生と共修の保健福祉プログラムは、要介護者や障害者らとふれあいの中で、将来の他職種間での連携医療チームを考慮しています。
 平成22年6月からは、五島市の支援によって設置した長崎大学歯学部離島歯科保健医療研究所を拠点とする実習が可能となり、離島地区での地域歯科医療振興のため今後更なる内容の充実を図ることとしています。

(10)大学発"病院再生"による地域医療人育成

 平成17年度,文部科学省の「地域医療等社会的ニーズに対応した医療人教育支援プログラム」に採択され、へき地病院再生支援・教育機構がスタートしました。初期、後期臨床研修医師を対象とした地域医療を学ぶプログラムです。へき地医療現場で保健、医療、福祉が一体となった地域包括医療の実践経験を通して,「へき地医療の先進性と面白さ」を学びます。さらに、訪問診療や地域の健康講座など活動の場を地域へと広げ、社会・文化的背景を知り、これらを尊重した全人的医療を体験します。教育力でへき地を学びの場として整備し、地域の力で次世代の地域医療人(日本流総合医)の育成を目指します。さらに地域病院の再生を目指します。
 この取組の特徴の一つとして,へき地病院再生支援機構・過疎地拠点病院・自治体で形成する"病院・地域医療再生コンソーシアム"が教育力を背景とした地域病院・地域医療の再生の強力な推進役として,取組に連携します。さらには、海外の地域医療との連携も視野に入れた総合医の育成も行います。  この取組を通じて,初期・後期臨床研修医師がへき地の医療の現場で学ぶため、その教育効果と意義は極めて大きいと考えられます。

(11)水産業活性化のための社会人教育プログラム 「海洋サイバネティクスと長崎県の水産再生」

 水産県長崎の活性化のために、文科省の支援を受けて平成19年度からスタートした社会人教育プログラムです。様々な専門知識・技術を融合させて、受講生が水産関連の職場で抱えている問題点の解決方法を探る「海洋サイバネティクス」の考え方に基づいた2年間のカリキュラムを用意し、現在30名が受講しています。長崎県ならびにNPO法人アクアカルチャーネットワークと連携して、異なる専門分野のバラエティ豊かな講師陣が講義・実習を行っています。修了生には「長崎大学水産コンダクター」の称号が授与されます。

詳細はこちらをご覧下さい。

(12)「産官学民」連携による"道守"養成とインフラ長寿命化プロジェクト

 観光立県を推進する長崎県には、教会群や軍艦島等の世界遺産候補の観光資源が半島や離島に多数点在しています。一方、それらを結ぶ数多くの渡海橋や港湾等のインフラ構造物の劣化・老朽化が進行しています。インフラの整備手法が、官公庁から市民・民間へ、新設から維持管理へのシフトが求められる中、工学部インフラ長寿命化センターでは、長崎県等と連携して重要な社会資本である道路インフラ施設の維持管理を行う"道守"の育成およびそれに関する技術の習得を目的とした"道守"養成講座を開講しています。

◆インフラ長寿命化センター

◆"道守"養成講座

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