ホーム > 長崎大学について > 理念、ミッションの再定義及び特色 > 長崎大学が誇る特色 > 研究における特色 > 世界の研究拠点を目指す研究

ここから本文です。

世界の研究拠点を目指す研究

(1)長崎大学グローバルCOEプログラム 『熱帯病・新興感染症の地球規模統合制御戦略』

 『熱帯病・新興感染症の地球規模統合制御戦略』の拠点は、熱帯医学研究所と医歯薬学総合研究科を中核としています。拠点形成の目的は、文字通り、人類の脅威となっている主要な感染症の制御と克服です。それはまさに、国際社会が緊急課題として解決を望んでいるものであります。
 感染症の制御と克服のためには、周到な戦略、それを実行する人材、および適切な技術が必要です。本拠点では、@エイズ Aマラリア B下痢症 C見捨てられた感染症 D新出現ウイルス Eプリオン病という6つの感染症群を対象に、「基礎研究開発」、「医薬品開発」、「社会技術」という3つの研究領域からアプローチします。
 研究対象とした6つの感染症は、子どもたちの犠牲が大きいものを選択の基準としています。また、先進国では解決済みとされながら依然蔓延しているB下痢症、そして発生源が乏しい開発途上国であったために顧みられることのなかったデング熱や住血吸虫症などのC見捨てられた感染症に焦点をあてたことは大きな特徴といえます。
 本拠点は、21世紀COEプログラム『熱帯病・新興感染症の地球規模統合制御戦略拠点』(2003-2007年)での実績をベースに展開しています。教育研究の基盤整備は着々と進められており、ケニアやベトナムには常駐型海外拠点も設け、地道なフィールドワーク、臨床研究および若手研究者の育成が進行しています。

(2)原爆放射線人体影響と海外ヒバクシャ医療の展開
  (グローバルCOEプログラム;放射線健康リスク制御国際戦略拠点)

 長崎原爆および旧ソ連邦核汚染地域(チェルノブイリ原発事故・セミパラチンスク核実験場周辺)における数十万人規模の放射線被ばく者の疫学調査と分子生物学的解析の研究成果を基盤に,放射線の人体影響,特に低線量影響研究と発癌機構研究を推進する世界拠点の一つとなっています。現在、ベラルーシ国ミンスクに海外拠点を確立し、各種共同研究を推進すると共に、欧米・旧ソ連邦の主要16箇所の放射線研究機関・大学と国際連携を形成し,原爆医療、放射線基礎生命科学、そして国際放射線保健医療を展開しています。 原爆被爆者の生体試料収集保存解析は唯一の被爆医科大学の使命でもあります。さらに高齢化する在外被爆者への健診活動から診断治療まで、大学病院の国際ヒバクシャ医療センターを中心に対応しています。またWHO緊急被ばく医療(RENPAN)の指定センター,アルベルト・シュバイツァー世界医学センター等も設置されています。21世紀における核エネルギー利用に伴う放射線被ばくの諸問題に対処し,地球と人間に対する環境健康リスク制御を目指しつつ、世界平和の達成に貢献するという長崎大学の基本理念の実現に努めています。

(3)環東シナ海海洋環境資源研究センターの研究活活動

 本センターでは、東シナ海、有明海、大村湾などを研究フィールドとして、海の環境と生物資源の保全・回復を目的として研究を行っています。植物プランクトンや海藻から大型魚類までを対象として、環境の変化が生物の分布や生理、繁殖、行動などにどのような影響を与えるのかを、様々な専門分野から解明しようと努力しています。国境のない海の問題解決を進めるため、本センターでは中国や韓国などの研究機関と活発に交流を行っています。

長崎大学について