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フランス語

 「フランス語」と聞くと,英語よりもなじみのない外国語だという気がするかもしれませんが,英語と共通の言葉も沢山あります。その上,実は私たちの日常生活の中に溶け込んでいて,知らないうちに当然のように使っている言葉も多いのです。例えば,「シュークリーム」,これはフランス語で「シュー・ア・ラ・クレーム」,意味は「クリーム入りキャベツ」。おもしろいでしょう?

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フランスは長崎とも非常に深い関係があります。現在「長崎の教会群」は世界遺産暫定リスト入りとなっていますが,その中の「大浦天主堂」,外海町の「出津教会」,「黒島天主堂」等ほとんどが,江戸時代末期にパリ外国宣教会からきたフューレ神父,プチジャン神父,ド・ロ神父というフランス人の宣教師達によって建立されたものです。外海町はド・ロ神父の出身地であるヴォスロール村と姉妹都市関係を結び,現在でも交流を深めています。

また,フランスは世界一の観光国で,ルーブル美術館,ヴェルサイユ宮殿など見るべき世界遺産も多く,皆さんの先輩方に,どうしてフランス語を選択したか聞くと,フランスに旅行したいからという理由がほとんどです。それで,フランス語の授業では主に会話を中心に勉強していきます。しかし観光だけではなく,フランスの社会や文化には日本と異なる興味深い側面も数多くあるので,その話も授業中にしていきたいと考えています。

教育

教育に関しては,フランスの大学入学のためのセンター試験は日本とは非常に異なっています。小論文の時間は4時間で,「物を盗むのは悪いことか」「人は自分自身に嘘をつくことができるか」「美は背徳的であってよいか」という問題などが出題されます。この場合,最終的な回答はどちらでもよく,いかに相手を論理的に説得できるか,その過程が評価されるのです。また,「口頭試問」では20〜30分程度,試験官と1対1で質問に答えなければいけません。

産業(工学)

産業的(工学的)な面としては,フランスは地理的にヨーロッパの中心に位置していることから,キャノンをはじめ,400以上の日本の企業が進出し,その数は年々増加しています。フランスの電化製品はほとんど日本製だと言っても過言ではありません。また,フランスはデザインや建築はもちろんのこと,ゲーム関係でも世界的に注目されています。それに意外かもしれませんが,フランスは自動車生産世界第1位の欧州の中で第2位の自動車生産国でもあります。

経済

経済的な観点からしてもフランスはEUの中で中心的な役割も果たしています。EUの試みは非常に画期的で,加盟国16カ国が同じユーロという通貨を使っています。またEU圏内の移動の際には,パスポートもいらず,労働者,商品,サービス,資本の移動は基本的に自由です。
将来的には世界中にEUのような共同体ができる可能性があるとも言えるでしょう。

医療

医療を考えても,フランスには独自の考えで医療行為を行うグループが生まれました。「国境なき医師団」です。この団体は,人間は皆平等であるべきだという考えから,人種,政治,宗教を越えて,62カ国で危機に瀕した人びとへの医療行為を行っています。もちろん非常に危険も伴いますが,この組織には世界中から同意した医療関係者が所属しています。とくに,アフリカにはフランスの旧植民地の国が多く,フランス語を使う場合も多いようです。

環境問題

環境問題に関してもフランス人は非常に関心を持っています。皆さんはエコロニーを知っていますか。エコロニーは環境を考え自給自足をめざした村のようなものです。そこでは単なる有機農法ではなく,化学肥料を使用しない土に様々な植物を環状に栽培し,見た目も美しい畑を作り,月の満ち欠けによって種植えや収穫するアグロ・エコ・システムを実施し,ボランティアやゲストを受け入れています。

水産

水産の問題に関しては,フランスは漁業の長い継続をめざし,特に資源管理のための海洋保護区を重視する政策をとっています。現在は水産の世界的な資源の枯渇が非常に重要な問題になっています。フランスでは,生態系アプローチを基盤に,水産資源の保全を積極的に行っており,日本も参考にするべき点が多くあると言われています。

みなさんも,大学生の間にフランス語を勉強して,日本とはまた違ったフランスの社会や文化に触れて,新しい世界に踏みこんでみませんか?きっと,将来の人生の中で役立つはずです。