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ドイツ語

 初習外国語のドイツ語では,初級から中級の文法学習とそれを使った会話練習を通して,基本的な語彙と表現を使って日常的なコミュニケーションができるレベルの語学力習得を目標にしています。

 ドイツ語と聞くとなじみのない言葉だと思うかもしれませんが,既に日本語になっている「ルバイト」,「バウムクーヘン」,「ルヘン」,医学用語の「ルテ」,「クランケ」などはもともとドイツ語です。英語の場合,カタカナ表記をそのまま声に出しても,ネイティブスピーカーにはまず通じませんが,上の例の下線部を強く読むという点さえ気をつければ,カタカナ読みで十分に通じます。また,ドイツ語は英語やオランダ語と同じ西ゲルマン語に属するため,英語との類似点が多く,基本的な単語の語源は大半が同じです。house=Haus, salt=Salz, apple=Apfelといった例を見ればおわかりいただけると思います。したがって,中高で学んだ英語の財産を最も生かせる外国語がドイツ語だと言えるでしょう。

 ドイツないしドイツ語圏の国々は明治以来の日本の近代化に多大な影響を与えており,今現在もドイツはフランスと並ぶヨーロッパ連合(EU)の中心的存在として経済・外交・文化・社会制度など様々な面で日本と深いかかわりを持っています。音楽ではバッハ,ベートーヴェン,哲学ではカント,ヘーゲル,ニーチェ,文学ではゲーテ,カフカ,トーマス・マン,自然科学ではアインシュタイン,ハイゼンベルクなどたくさんの知の巨人がドイツ語を母語とし,あるいはドイツ語を用いて仕事をしています。最近では日本のサッカー選手がドイツのブンデスリーガで活躍しているので,Schuss=シュート,Abseits=オフサイドといった言葉を耳にした人もいることでしょう。

 これら学問・文芸・思想の巨人たちが実際に使って仕事をした言語,グローバル化する現在のヨーロッパで最も活力のあるドイツ語圏の人々が日々使っている言語を,長崎大学で学んでみませんか。