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東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

(3)被ばく医療講習会について

2017年10月31日

   福島原発事故から6年8ヶ月が過ぎましたが、私たちの放射線事故や災害への備えや知識は向上したのでしょうか。未曾有の原発事故に遭遇しましたが、廃炉や再稼動問題と隣り合わせで、もしもの場合の被ばく医療という重要な守りの科学はどうなっているのでしょうか。
    防災は自然災害だけではなく、このような原子力災害にも不可欠ですが、現代社会は科学技術の恩恵と同時にそのリスクにも備えなければなりません。日本では、現在4つの大学と1研究所が原子力災害に備えて中心的な役割を担っています。長崎大学にも原子力災害対策戦略本部が2年前に病院に創設され、関係機関での訓練や講習に指導的役割を果たしています。この10月には鹿児島県の川内済生会病院で被ばく医療研修会が開催され、約70名が参加しました。11月1日からは、新たに原子力災害拠点病院として指定された鹿児島大学病院と被ばく医療に関わる中核人材育成を幅広く展開予定です。
    本センターでは、戦略的に福島の復興に貢献すると同時に、放射線リスクに関する全国の人材育成や教育事業にも積極的に関わっています。