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東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

(31)川内村/富岡町復興推進拠点活動報告会

2019年03月31日

   3月20日川内村にあるKNNセンターで、3回目となる本学原研国際の高村昇教授主催による年一度の拠点活動報告会が開催されました。毎年、年度終了時、そして春の息吹を感じさせる阿武隈山系の美しい山間の里村に、関係者が一堂に会します。本学から40名が参加し、総勢で100名近くになりました。これは、原発震災からの復興を期して地道な活動を積み重ねている高村教室の関係者の努力の賜物であり、その成果と展開力に改めて敬意を表したいと思います。
   今回は、前長崎大学学長の片峰茂先生をはじめ、環境省から放射線健康管理対策参事官始め関係省庁や企業からの応援団、さらに福島民報の論説委員なども参加され、多角的で多面的な報告とその論評が行われました。川内村遠藤村長や富岡町滝沢副町長らの発表では、地域づくりの取り組みが幾多の困難を乗り越えて包括的に紹介され、前向きで大変示唆に富む内容でした。長崎大学から参加した大学院や学部の多くの学生らにとっては、何よりも本学の強みである現場力と行動力を養う貴重な機会となりました。
   特に、村の天然温泉での裸の付き合いや、夜の懇親会での関係者との交流は、野外授業の活気に満ち、学生らも社会に出て活躍できる素地が養われたように思えました。長寿高齢化の社会にあり、何と言っても若さは力です。しかし、「光陰矢の如し」も理解する必要がありますし、すべからく歳をとります。常に挑戦者、そして未熟者として自らの成長を目指すと同時に、福島復興に関わる老若男女のすべての人たちが、「學而不思則罔、思而不學則殆;学びて思わざれば則ち罔し(くらし)、思いて学ばざれば則ち殆し(あやうし)」という孔子の言葉を反芻しながら、センター活動を継続、そして支援して欲しいと念願します。