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東日本大震災・支援活動

福島未来創造支援研究センター

丁寧な住民対応と安心した暮らし

2020年01月31日

   富岡町では、昨今、子を持つ世帯の転入者が少しずつではあるものの増加傾向です。町で開催している車座では高齢者の方から子どもの声が聞こえないのは寂しい、と言う声も聞かれていましたので、子どもたちの声で町が明るくなり、住民の皆さんの心もさらに明るくなるのではないかと思います。転入に際して、お母さんやおじいちゃんおばあちゃんから、生活する上で子どもや孫達に放射線による健康影響は問題ないかという不安の声も聞かれます。また、私たちが住民のお宅を訪問してお話したり、お宅を訪問しお話ししたり、自宅周辺の空間線量率の測定や被ばく線量評価の結果を記した報告書をお届けすると、「放射線のことがわからずに、不安を抱えて暮らしていたが、専門的な話を聞くことができて『安心できた』」と言っていただけました。その言葉を聞き、住民さんの笑顔を見るだけでよかったなと心が温まりました。少しでも多くの方が富岡町で笑顔で暮らせるよう、今後も頑張りたいと思います。

 

[ 原爆後障害医療研究所 助教 山田 裕美子 ]