教育・学生生活Education / Student Life

モジュール

モジュール方式による教育とは

従来の全学教育は(今までは教養教育を全学教育と呼称)たくさんの科目の中から興味のあるものを学生が選び、幅広い知識を得ていました。しかし、モジュール方式による教育の採用によって、教養教育の学びが変わりました。
従来のように様々な科目から授業を選ぶのではなく、現代的な課題となっているテーマのもとに集められた授業科目群(これをモジュールと呼びます)の中から興味のあるモジュールを一つ選び、それらを学習することによって、そのテーマに関する多面的な見方、考え方を身につけることができるようになります。
したがって、専門分野とは異なる分野のモジュールを選んだ場合には、その分野にも造詣が深くなり、二つの専門分野の資質を身につけることができるようになります。例えば、医学部の学生さんが経済に詳しい人になったり、工学部の学生さんが環境に詳しい人になることもできます。
長崎大学の学部構成や得意分野に応じて、「長崎大学ブランドの卒業生」になってもらいたいという願いから、こうした教育プログラムが生まれました。

モジュールの考え方についてのスライド

また、学生はそれぞれの興味・関心に従って、一つのモジュールを選び、それに含まれる授業科目に積極的に取り組むことによって、社会の求める批判的精神や探究能力などの基盤を身に付けることができるようになります。

モジュール方式のしくみ

長崎大学では、様々なテーマのモジュールが用意されています。どれも、長崎大学ならではのモジュールです。以下はモジュールの一部です。

モジュール方式の例についてのスライド

これらの中から自分の興味にあったテーマのモジュールを選びます。図のようにモジュールはⅠとⅡに分かれていて、Ⅰで基本的な学びを行い、Ⅱで同じカテゴリーの分野についてより深く理解するための学びを行います。

モジュール方式の特徴

  • 1つのモジュールは3~10名ほどの教員が担当しており、綿密な打ち合わせ・連携のもと、適切な指導体制を整えています。さらに、受講生対象の授業アンケートによって毎年改善が加えられていきます。
  • モジュールは、全学モジュールと学部モジュールの2つの種類から成り立っています。全学モジュールは各学部の学生一人一人がそれぞれの興味・関心でモジュールを選ぶことが出来ます。ここではこれから学修する専門分野とは異なる分野も含めて図に示した諸能力を育成します。
  • 全学モジュールは、モジュールⅠとモジュールⅡに分かれます。モジュールⅠはテーマに基本的に関わる内容を含んだものとなっており、80名程度のクラス規模になります。モジュールⅡはさらに細分化されたテーマ毎にクラスが編成され、より学修が活動的になるように工夫されています。このクラスは40~50名になります。
  • 学部モジュールは、従来の専門教育の中で、人間形成に関わる科目を抽出し、全学モジュール科目と併せて、21世紀型市民の基盤を作ることを目指しています。