TOMOKIさん
歯学部 1年 青雲高等学校出身
一般選抜 前期日程
(取材&撮影 2023年2月)
人を幸せにできる
歯科医師を目指します
新しい学問との出会い、全国から集まった友達との出会い、大学は様々な出会いの場です。進級を間近に控えたTOMOKIさんは長崎大学での1年を振り返って「見ること、知ること全てが面白かった」と話してくれました。

歯学の学びで印象深かったのは早期体験実習での障がい者の歯科治療の見学だったそうです。子どもや障がいを持つ人の中には、治療にストレスを感じやすい患者が少なくありません。そんな患者に寄り添い、ストレスが少ないように治療を施す歯科医師の姿勢に感動しました。以来「怖いが先行しがちな歯科医療のイメージを払拭したい」「人を幸せにできる歯科医師を目指したい」という思いが芽生えました。

また、課外活動では同級生に誘われて歯学部野球部に入りました。「異なる環境に育った友達には価値観の違いを感じることも多く、新鮮で良い刺激をもらっています。歯科医師は同窓の結束が強いと聞くので、将来につながる仲間ができて嬉しいです」。

2年次からの科目は専門性がより深くなります。部活では後輩ができることで役割が増えるでしょう。また新たな出会いが待っていそうです。
歯学部野球部のメンバーと公式戦・九州デンタルにて。野球初心者だったため入部当初はベンチ組でしたが、現在はファーストを担うレギュラーです。また、高校時代の先輩に誘われて全学柔道部も掛け持ち中。「どちらも楽しんでいます」と笑顔を見せてくれました。
4月は受験へのスタート期。どんな準備をしましたか?
自分を見つめ直して苦手克服の勉強法に切り替えました
1年あれば弱点は伸ばすことができます。その準備をするためにスタート時点は大事だと思います。


僕は1年浪人しました。予備校でまず初めにやったことは「自分は今何ができていて、何ができていないのか」を見極めることです。

苦手なことから目を背けず、先生たちに頼りながら、克服していくことを始めました。
その自覚は勉強を進める指針になりました。そして質の良い勉強をでき、成果は2カ月後から出始めました。
具体的にどう苦手科目を克服したのか教えて下さい
物事の本質を把握しながら勉強をしました
現役の頃、一番苦手だった科目が化学です。そこで、予備校の先生には基礎から教えもらうようにお願いしました。化学の範囲は広いのですが、先生は大事なことに的を絞り、物事の本質を抽出して教えて下さいました。その指導法のお陰で身についたのは「必要なことを見抜く力」です。
闇雲に覚えるのではなく、なぜそれが大事であり、覚える必要があるの事項なのかを考えるようになりました。
本質を理解できたことで、角度が違う問題でも質問意図を捉えて回答できるようになりました。

最終的に化学は得意科目になり、苦手を克服できたことが今自信になっています。
受験期のメンタルを支えてくれたのは何ですか?
先生や家族、友達の存在です
浪人した期間は完全燃焼できた1年でした。力を出し切ることができて満足です。ですが、もし自分1人だけだったら途中でやる気が折れていたのではないかと思います。
先生や家族、励まし合った友達は、かけがえのない存在でした。


苦手を克服でき、成績が伸びると、さらにやる気が起きる……そんな相乗効果を最後まで維持することができたのは、先生方の支えがあってのことだと思います。また、どうしても辛い時は友達と適度な息抜きができました。

受験期は、一生懸命で周りが見えなくなるけれど、そばに寄り添ってくれる方々には、普段から感謝しなければと思います。
1年次から目指す歯科医像をイメージできる早期体験実習があります

歯科は人を相手にする仕事。だからこそ、座学だけでは学べない、人それぞれに合わせた“臨機応変さ”が必要だと感じています。長崎大学歯学部の早期体験実習では、開業歯科医院や総合病院で歯科医療の現場を見ることができ、歯科医師としての心構えができます。

また、僕は高校時代に化学と物理を選んでいて、生物を学んでいないことに少し不安がありました。歯学部では『細胞生物学』『歯科学のための生物科学』など、生物関連の授業が1年生から多いのです。しかし、どの授業も生物非履修だった学生のために丁寧な解説がありました。本人に学ぶ姿勢さえあれば十分に理解できると思います。僕自身も、これからさらに歯学の専門性が進む上で、基礎を培えたと感じています。



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