長崎大学リレー講座2011 > 第4回
近代ヨーロッパに始まる科学は、当初は科学者共同体の内部に自己完結した営みであり、社会とは明確に距離があった。しかし、20世紀中ごろから、産業や国家行政が科学研究のクライアントとなり、大きな成果を上げてきた。そして今、社会が科学・技術にどのようにガヴァナンスを発揮するのか、それが深刻に問われている。
東京大学教養学部教授、同先端科学技術研究センター長、国際基督教大学教授を歴任し、2011年より東洋英和女学院大学学長に就任、現在に至る。著書は『人間にとって科学とは何か』、『あらためて教養とは』ほか多数。