長崎大学の教養教育では,外国語科目として,英語と初習外国語があります。
英語
長崎大学では,英語学習環境を充実させています。
eラーニング
- 学修ポータル(在学生専用)
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時間や場所を問わずに,語学システムでの英語学習が可能です。
CALLシステム・CALL教室
CALL(Computer Assisted Language Learning)システムとは,コンピュータを使って語学学習を支援するシステムのことです。
教養教育講義棟C棟C-35とC-36は,CALLシステムを備えたCALL教室で,語学力の向上及び外国語の授業支援のため,PCやヘッドセットを備えています。
C-35は学生用PC設置型で,C-36はBYOD型です。(※自習開放はしていません。)
初習外国語
初習外国語とは,大学で初めて学習する外国語のことです。長崎大学の教養教育では,ドイツ語,フランス語,中国語及び韓国語のうち1つを選択し履修します。
ここでは,各言語担当教員からのメッセージを紹介します。
ドイツ語
初習外国語のドイツ語では,初級から中級の文法学習とそれを使った会話練習を通して,基本的な語彙と表現を使って日常的なコミュニケーションができるレベルの語学力習得を目標にしています。
ドイツ語と聞くとなじみのない言葉だと思うかもしれませんが,既に日本語になっている「アルバイト」,「バウムクーヘン」,「メルヘン」,医学用語の「カルテ」,「クランケ」などはもともとドイツ語です。英語の場合,カタカナ表記をそのまま声に出しても,ネイティブスピーカーにはまず通じませんが,上の例の下線部を強く読むという点さえ気をつければ,カタカナ読みで十分に通じます。また,ドイツ語は英語やオランダ語と同じ西ゲルマン語に属するため,英語との類似点が多く,基本的な単語の語源は大半が同じです。house=Haus, salt=Salz, apple=Apfelといった例を見ればおわかりいただけると思います。したがって,中高で学んだ英語の財産を最も生かせる外国語がドイツ語だといえるでしょう。
ドイツないしドイツ語圏の国々は明治以来の日本の近代化に多大な影響を与えており,今現在もドイツはフランスと並ぶヨーロッパ連合(EU)の中心的存在として経済・外交・文化・社会制度など様々な面で日本と深いかかわりを持っています。音楽ではバッハ,ベートーヴェン,哲学ではカント,ヘーゲル,ニーチェ,文学ではゲーテ,カフカ,トーマス・マン,自然科学ではアインシュタイン,ハイゼンベルクなどたくさんの知の巨人が操っていた言語はドイツ語です。
これら学問・文芸・思想の巨人たちが実際に使っていた言語,グローバル化する現在のヨーロッパで最も活力のあるドイツ語圏の人々が日々使っている言語を,長崎大学で学んでみませんか。
フランス語
皆さん,フランス語は難しそうと思っていませんか?でも,実は発音は英語よりもずっと簡単です。実際,先輩達も1カ月フランス語を習っただけで,ほとんどフレンチポップスの歌詞が読めてしまいました。授業では,簡単な日常会話ができるようになることを目指して,会話練習のグループワークを多く取り入れるようにしています。ところで,皆さんが日常で使っている「モンブラン」「オードブル」「ミルフィーユ」「クロワッサン」もフランス語だと知っていましたか?授業ではこのような身近な単語を使いながら,フランス旅行で使える表現,学生生活,趣味,アルバイトについてなどフランス人と話す時に役立つ会話を中心に学びます。なるべくパソコン,DVD,LL機能が一体となったCALL教室を使用し,ペアレッスン,チャットなどをしながらの楽しい授業をするよう心掛けています。また,先輩達のお勧めのシャンソンを聴いたり,「パリ・ジュテーム」(意味は調べてください)という世界中の30人の映画監督がそれぞれ5分でパリをテーマにして撮影した短編映画集のDVDを観たりなど,フランスの文化や社会に触れることができます。
フランス語は,NGOや国際機関,人道援助活動の場で英語に次ぐ共通語でもあります。フランスは,アジアの国である日本とは異なった文化を持つヨーロッパの中心的な国の1つです。皆さんもぜひフランス語を話せるようになって,旅行,語学研修,将来の仕事に役立ててください。
それでは,A bientot(ア ビヤント またね)。皆さんに会えるのを楽しみにしています。
中国語
中国は,5,000年以上の文明史を持っている古い国です。中国語は世界で最も美しく,歴史のある言語の一つで,国連で使用されている六大言語の一つです。
中国語といっても,実際は広東語,上海語など,各地に様々な方言があり,その差は甚だしく,互いの意思疎通が不可能である場合も珍しくありませんが,現在中国では北京方言を中心とする中国北部方言を基礎とした「普通話」と呼ばれる共通語が用いられています。一般に「中国語」と呼ばれるのはこの共通語で,中国,台湾,シンガポールなどの国や地域で公用語として用いられており,世界中で最も使用人口の多い言語です。
現在,中国経済の発展により,中国の存在は世界においてますます大きくなり,日本と中国との経済関係も緊密化し,人的往来も拡大しています。また,多数の日本企業が中国に進出しているので,今後,ますます中国語を駆使できる人材が求められ,中国語の使い道は絶えず広がり,中国語を勉強する外国人はますます増えるでしょう。
漢字という共通の文字を持つ日本人にとっては,中国語は他の言語よりも学び易いといえます。長崎大学でも,新入生の約半分が中国語を初習外国語として選択し,学んでいます。
韓国語
韓国語は日本語と語順が同じ上に,漢字からなる単語のほとんどが共通し,日本人にとって,とても学びやすい言葉です。△や○にしか見えないハングル文字も,そのしくみが分かれば意外と簡単なもの。おまけに「市民」はシミン,「温度」はオンドと,発音まで同じことも少なくありません。歴史的に朝鮮半島と深い関係にあった長崎で,韓国の言葉と文化に触れてみませんか。