2021年12月04日(土曜)
■開催日時 |
2019年以降の世界的な新型コロナウイルス感染拡大の中、私たちの関心は感染対策や国内政治に集まりがちですが、国際政治をめぐる状況は混沌としています。アメリカではバイデン政権が成立し、アフガニスタンからの撤退にみられるように、政策が大きく変化しました。またミャンマーで軍事政権が成立するなど、国際社会をめぐる情勢は不安定です。
東アジアの平和と民主主義も危機的な状況にあります。香港や新疆ウイグル自治区の問題にみられるように中国の人権問題は深刻で、北朝鮮の核問題や人権問題には改善の兆しが見えません。また、韓国は2022年の大統領選挙を前に、今後の行く先が不透明です。中台関係は、日々、緊張の度合いを増しています。そして日米同盟を軸にした日本の安全保障政策は、岐路に立たされています。日本の政治はコロナ禍によりその脆弱性をこれまでになく露呈しています。
こうした中、広島平和研究所は「流動化する東アジア」をテーマとし、今年度のシンポジウムをオンラインで開催いたします。バイデン政権成立後のアメリカの東アジア政策や、中国、朝鮮半島、日本の抱える問題点を明らかにし、東アジアの平和の実現に向けて私たちが何を考え、どうすべきか議論します。(特設サイトより)