2025年06月27日(金曜)~06月29日(日曜)
「ながさきBLUE エコノミー」では、長崎県や水インフラ分野で高い技術力を有する協和機電工業株式会社(長崎市)などと連携し、「養殖DX の推進により、若者が集まり活気づく海と生きる地域社会の実現」をビジョンに掲げ、ブリ養殖を柱とした新たな養殖産業を長崎の地から創出し、それによって雇用が生まれ、若者が定着し活気づく地域の構築を目指しています。
そのプロジェクトの取り組みの一環として整備された長崎市高島町にある「長崎大学 高島水産研究所」では、天然種苗に依存しないブリの完全養殖の確立に向けた研究を進めています。
このたび、研究過程で育てられた約2kg サイズの若魚を「はじまりのブリ」として、一部の販売拠点およびサブスクリプションサービスを通じて、限定的に試食・提供する取り組みを実施します。
試食・提供が行われるのは、「ながさきBLUE エコノミー」の一環で育てられた研究段階のブリで、未成魚ながら味に優れています。
地域の皆さまに試食・アンケートを通じてご協力いただくことで、ブリの味や品質に関する社会の評価を確認し、今後の商品開発に役立てる取り組みとして進めていきます。
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主催:ながさきBLUEエコノミー/長崎大学
協力:Find Fishes Future Project(株式会社ジョイフルサンアルファ、F.デザインNAGASAKI株式会社、伊藤忠インタラクティブ株式会社)、つきまち長崎横丁「あんく」
■実施概要:
「はじまりのブリ」の試食・提供は、以下の形で、期間・数量限定にて行われます。
① ジョイフルサン住吉店での試食・販売
日時:2025年6月27日(金) 16:00〜18:00
場所:ジョイフルサン住吉店(長崎市中園町7番14)
https://joyfulsun.co.jp/sumiyoshi/
内容:
店内での飲食・販売、「一般のブリ」と「はじまりのブリ」の食べ比べ、学生による「ながさきBLUEエコノミー」の活動紹介とアンケート実施
②つきまち長崎横丁「あんく」での「はじまりのブリ丼」提供
日時:2025年6月28日(土)〜29日(日)
場所:つきまち長崎横丁「あんく」(長崎市築町3-18 メルカつきまち 地下1階)
https://tsukiyoko.com/#Info02
内容:「はじまりのブリ丼」または刺身として限定提供
③one bite fish(おさかなサブスク)定期便
内容:
全国の会員向けに冷凍配送。 7月分に限り、各コースに「はじまりのブリ」1パックを追加してお届けします。QRコード付きアンケートを同封。
実施期間:6月30日(月)までに申込みで、7月19日(土)にお届け予定(予定数量に達し次第終了)
お申込:https://lp.onebitefish.jp/2024/
■施策の背景:
「ながさきBLUE エコノミー」は、長崎大学を中心とした、日本の海から世界に届ける国産魚の確立を目指す産官学連携プロジェクトです。水産業にとどまらず、IT・通信・金融・製造・流通など幅広い業種の企業・機関が参画し、養殖業のDX 化、水産資源の価値向上、新たな流通モデルの構築、人材育成など、海の未来を育てるための多角的な取り組みを進めています。
長崎大学では、2024 年に本プロジェクトの中核となる研究拠点「高島水産研究所」を長崎市高島町に開設しました。旧長崎市水産センターの施設を活用し、完全養殖ブリの実現とその海外展開を見据えた技術開発および人材育成に取り組んでいます。
現在、同研究所では、ブリの卵から稚魚、そして成魚までを一貫して育てる完全養殖に挑戦しており、水温・飼料・光・水質などの管理技術に加え、AI や海中ロボット、データ活用といった養殖DX の実装も進められています。
今回ご提供する「はじまりのブリ」は、国立研究開発法人水産研究・教育機構水産技術研究所五島庁舎から導入した2024 年1 月生まれのブリ人工種苗(1 歳魚)です。2024 年3 月に研究所へ搬入され、この研究所で育てられた若魚であり、通常流通するブリより小型の2kg サイズではあるものの、味や品質の優れた国産魚として市民の皆さまに評価いただくことで、日本の海から世界へ届ける魚の開発に向けた土台を築くことを目的としています。
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