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学長室

平成14年度退職時の長崎大学永年勤続者表彰式 学長挨拶

2003年03月28日

ご退職の皆様の長崎大学に対するこれまでのご貢献に対して長崎大学を代表して心から感謝の意を表します。長崎大学の今日があるのは皆様のお陰でございます。また、この感謝の気持ちを、今日まで永年に亘って皆様を支えてこられたご家族の皆様にどうかよろしくお伝え下さい。

さて、今、長崎大学は大きな変革時期にあります。平成16年4月には国立大学法人としてスタートしますが、平成21年の中期目標・中期計画が見直される時点においては、平成22年以降も大学は存続を許されるだろうか、という大学淘汰の時代を迎えました。

長崎大学の存続が危ぶまれるとするならば、その責任は、長年本学で働いてきた私たちがいちばん大きいということになります。私たちは一致団結して、これから歩むべき方向を策定し、大胆に改革を進めていかなければなりません。 退職はひとつの約束ごとではありますが、皆様には今後更に長崎大学にご協力をしていただきたい、そう思います。

私は学長に就任してまだ半年ですが、正直に感じたことを申し上げますと、この長崎大学の中でもしかすれば、ある点を改善すれば大学はもっとよくなるだろう、あるところを伸ばせばもっとよくなるだろうという情報がみんなの共有するところになっていないところがあります。もしかすると、自由に発言することがためらわれる雰囲気があるのではないかと心配です。長崎大学をよくするには、構成員のすべてが、なんでも、率直にものが言える環境が必須と私は信じています。

皆様には永年にわたり本学で仕事をしていただきました。皆様の胸中には、「ここはこのようにしたほうがよいのでは?」ということがきっとあろうかと存じます。どうか、それを私どもに教えていただきたいのです。卒業式の時も申し上げましたが、卒業生、教職員、学生のすべてで大学をつくろうと申し上げました。卒業生にはOBの皆様も入っております。OBの皆様の知恵をお借りし、現在いる教職員、学生の皆で新しい大学をつくりたい、是非ご教授いただきたいと思います。

皆様の永年のご苦労に対する心からなるお礼と、今後ますますのご健勝を祈念申し上げましてお別れの挨拶とします。