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学長室

中国社会科学院前院長 王 偉光教授講演会 開会あいさつ

2018年03月28日

   日中平和友好条約締結40周年を今年迎えることを記念しまして、本日、長崎大学に中国社会科学院前院長であり、中国人民政治協商会議民族と宗教委員会主任を務められている王 偉光(おう いこう)教授をはじめ中国社会科学院の皆様をお迎えし、このように講演会を開催できますことを大変光栄に存じます。

   長崎は古くから中国との結びつきのとても強い町であります。17世紀から300年近く続いた鎖国時代も、中国からの文化、学問、情報は、長崎を唯一の窓口として日本に伝えられました。長崎の町の発展に与えた中国の影響の大きさは、他の日本の都市と比較しても非常に大きいものがあります。長崎県は戦後、日本のなかで最も早く中国との交流を進めた県でもあります。

   長崎大学におきましても、海外の大学との学術交流協定の中で最も多いのが中国の大学との協定です。福建省疾病予防控制中心、復旦大学、山東大学、吉林大学をはじめとして、現在計37の中国の大学・研究機関と学術交流協定を締結しております。また毎年約250名程度の留学生を中国から受け入れており、交流は質、量ともに年々充実しつつあります。

  とりわけ多文化社会学部においては、中国語の修得に力を入れているコースもあり、同学部を中心として、長崎大学は日中人文交流大学連盟にも加盟しています。

   本日ご講演いただきます王教授が前院長を務められました中国社会科学院は、中国における社会科学及び哲学分野の最高研究機関です。日本研究に従事する総合的な学術機構である日本研究所を有し、現代日本の政治・経済・社会・文化及び対外関係等の研究活動を行うシンクタンクであります。

   本日は、日中平和友好条約締結から40周年にちなんで「中日友好を強め、共同発展を促す」をテーマにお話しいただけるということでございます。

   長崎大学は、長崎に根づく伝統的文化を継承しつつ、豊かな心を育み、地球の平和を支える科学を創造することによって、社会の調和的発展に貢献することを理念としています。本学における日中学術交流が、日中友好の発展にどのように貢献できるか、新しい視点をいただければ幸いでございます。

    王偉光先生には、先程、長崎大学と中国社会科学院との学術交流協定の締結推進についても言及頂いております。本日のご講演、どうぞよろしくお願いいたします。