大学案内Guidance
2025年01月06日
皆さま、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年は能登半島地震に始まり、各地で自然災害が相次ぎました。被災された方々や今なお避難先で不自由な生活をされている被災者の方々に、あらためてお見舞い申し上げます。
長崎大学は「プラネタリーヘルスに貢献する大学」をスローガンに掲げ、今年はアクションプラン2024において戦略として掲げた3つの矢、グローバルヘルス、グローバルリスク、グローバルエコロジー分野の研究を学際的に推進し、「地域中核・特色ある研究大学」としての地位を確立しなければなりません。
科研費や外部資金獲得を一層推進することはもちろんのこと、URA組織拡充や優れた人材の発掘にも注力して参ります。さらにプラネタリーヘルス学環第2の矢としてのグローバルリスク学位プログラム申請やグローバルエコロジー分野においても具体的な計画を推進します。
また今春には、長崎スタジアムシティノース棟に新設した情報データ科学部大学院NUTIC(長崎大学テクノロジーイノベーションキャンパス)の本格始動や、ながさきBLUEエコノミープロジェクトの高島養殖試験場の整備、文教地区イノベーションハブ(CROSS長崎)の竣工などを予定しており、重要な年となります。さらに10年、20年先の大学の発展を見据え文教および坂本キャンパスの再編整備事業を進めます。これらのプロジェクトを通じて、「学びと研究の融合」をさらに深化させ、全職員・教員の力を結集し、共に長崎大学ならではの新たな価値を創造し、地域社会および国際社会への貢献を深めていきます。
今年は被爆80周年という節目の年です。本学でも医学部、原爆後障害医療研究所、RECNA(核兵器廃絶研究センター)が中心となり、多くの記念事業を計画しています。昨年の日本被団協のノーベル平和賞受賞の流れを受け、長崎大学の背負っている人類史的使命を国内外に発信し、その使命実現に向けた新たな行動を起こす機会としていきたいと思います。
最後に、ウクライナやガザの問題など世界情勢も依然として不安定な状況が続いています。このような時こそ、私たちは冷静に状況を見つめ、知の拠点として洞察力を働かせる必要があります。その力を持って、長崎大学が大きく飛躍する一年となりますよう、教職員の皆さん、関係者の皆さん、共に力を合わせて取り組んでまいりましょう。
今年一年が皆さまにとって実り多いものとなりますよう祈念いたします。
長崎大学 学長 永安 武 |