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学長室

長崎大学大学院教育学研究科教職大学院(専門職学位課程:教職実践専攻)設置記念式典における学長挨拶

2008年08月05日

徳永 保文部科学省高等教育局長(代理:堀 清一郎教員養成企画室長),金子原二郎長崎県知事(代理:寺田隆士長崎県教育委員会教育長),記念講演を賜ります渡邉 隆上越教育大学長はじめ,関係各位の皆様のご臨席を仰ぎ,国立大学法人長崎大学大学院教育学研究科教職大学院(専門職学位課程:教職実践専攻)設置記念式 典を開催できますことを,大変光栄に存じます。

近年,教員養成課程教育及び従来の大学院教育を受けた教員は,「現場を知らず使えない」との批判が強く,教育現場では自信を喪失した新任教員や指導力不 足が指摘される教員が増加しているとされます。また,社会の多様化,複雑化に伴い,より高度な専門的職業能力を備えた人材が求められていることから,平成 16年10月に中央教育審議会に「今後の教員養成・免許制度の在り方について」の諮問がなされ,平成18年7月に答申が出されました。

それに基づいて,時代に即応した教員養成に特化した専門職大学院として「教職大学院」制度が創設されました。それは,学校現場で通用する即戦力を備えた 新人教員と,現職教員を対象に,各学校現場,すなわち実務の世界で中核的,指導的役割を担うスクールリーダーを養成することを目的として設置されたもので あります。

この「教職大学院」においては,教育現場での中核的・指導的な教員として必要な資質・能力の育成を目指して,理論と実践の融合を強く意識し,実践力と応 用力を備えた教員を養成するために,カリキュラムには実習を多く取り入れ,実践的な教科指導の外,学級や学校運営にまで及ぶ広い領域の履修を可能にする教 育課程を編成することが求められています。

長崎大学は早くからこれに取り組んでまいりましたが,さいわい,文部科学省および長崎県教育委員会のご理解とご協力を得て,ここに長崎大学大学院教育学研究科に教職実践専攻発足を見たのであります。全国で19大学,九州では2大学であります。

本学への設置が実現したことは,長崎大学の社会貢献をさらに高めるものであり,心から喜んでいる次第であります。

本学の「教職大学院」の評価は,求められている教育を推進し,優れた教員を社会に送り出すことができるかどうかで評価されるものと思っております。大学 を挙げて日本一の教職大学院となるべく努力いたします。皆様の今後とも変わらないご協力とご支援をお願い申し上げまして,教職大学院設置記念式典の学長挨 拶といたします。

本日は本当に有り難うございました。