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学長室

平成17年度短期留学プログラム等入学式学長挨拶

2005年10月07日

齋 藤   寛

長崎大学長(医学博士)
齋 藤   寛

私は長崎大学長の齋藤 寛です。

皆さんの留学生短期プログラムへの参加を長崎大学は心から歓迎します。

長崎は日本の鎖国時代以前よりアジアやヨーロッパなど外国文化の受入れと日本文化の発信地として,また鎖国以後は唯一の海外との交流拠点として栄え,全国から若人が長崎に参集しました。

長崎は学問を志すすべての人々の憧れの地でありました。このような歴史背景の下に異国情緒あふれる長崎の町が創りあげられております。

長崎大学の歴史はオランダ海軍軍医ポンペが長崎に医学伝習所を開設した1857年11月12日に遡ります。1945年8月9日原爆被災により長崎大学は壊滅に瀕しましたが,不死鳥のごとくよみがえり,いまや,8学部(教育学,経済学,医学,歯学,薬学,工学,環境科学,水産学),附属病院,図書館,熱帯医学研究所などが設置され,アジア,アフリカをはじめ多くの国々からの留学生300余名を含めて総勢9,000名の学生が学ぶ一大総合大学に成長しました。世界の恒久平和と核兵器絶滅の実現は長崎大学人すべてに共通する願いです。

学問領域も生命科学から環境科学までの広い分野にわたっています。長崎大学の教育研究のレベルは世界のトップを行くと自負しています。

長崎大学の使命は教育と研究を通して,平和を尊ぶ心を持った有為の人材を育て,人類と地球の調和的発展に貢献することです。この目的を実現するためには留学生の皆さんの参加と協力が必須です。「長崎大学短期留学プログラム」で学ぶ留学生諸君には,長崎大学の教員・学生との交流を進めながら,日本への理解を深めていくこと,ならびに国際社会で活躍する人材に育つことを期待しています。そして,この留学をきっかけにして日本に関する研究(日本学),長崎に関する研究(長崎学)そして平和学研究などの専門的研究に取り組む動機となることを期待しています。

皆さん,健康に注意して大いに勉強するとともに,この美しくロマンあふれる長崎での暮らしを楽しんでください。

(H17.10.07,長崎大学事務局第2会議室)


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