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学長室

長崎大学と放射線医学総合研究所との 包括的協力協定調印式での学長挨拶

2006年01月24日

本日ここに佐々木康人放射線医学総合研究所理事長,遠藤真広同研究所研究推進部長,本郷 修同研究所広報室長をお迎えして,包括的協力協定が締結できましたことは私の非常な喜びであります。長崎大学を代表して,関係各位に対し心よりお礼申し上げます。

長崎大学は,「放射線の人体影響研究を世界的レベルで展開し,同時に放射線被ばく者の国際医療を推進し,21世紀の世界の安全に寄与する」ことを大学の理念のひとつとして掲げております。このため,原爆後障害医療研究施設では,独自の研究体制と大学院教育システムにより,原爆被爆者医療を推進するとともに,チェルノブイリ等の旧ソ連邦の放射線被ばく者に対しても国際医療援助を継続的に行うとともに,放射線の人体影響に関する基礎的研究基盤を確立してきました。

今回の協定締結は,長崎大学と放射線分野における我が国唯一の総合研究所である放射線医学総合研究所が連携し,教育,研究及び診療活動の一層の充実を図るとともに,相互の教育研究協力を推進し,その成果を我が国の放射線分野の発展・継承に寄与することを目的とするものです。

この協定の締結によって,将来のアジアに於ける原子力エネルギーの増大を見据えた国際的緊急被ばく医療の教育ネットワーク構築の共同開発を目指すなど,両機関が幅広い分野で協力し,研究成果をあげ,これを社会に還元する態勢が整うことになります。両機関の連携が世界人類の健康の維持と安全・安心な社会の構築に大きく貢献することを確信しております。

(H18.01.24 事務局第3会議室)