学長室

長崎大学の理念には，「地球の平和を支える科学を創造することによって，社会の調和的発展に貢献する。」ことが謳われています。ここに込められた地球平和を実現するという積極的な意志と，地球環境を保全し将来の世代に残したいという精神には，寸分の違いもないと考えています。

長崎大学では，1998年に，国立大学で最初の環境問題に関する専門学部である環境科学部を発足させ，これまで，環境問題に対して積極的な教育・研究活動を進めて来ました。今後もさらに，環境科学を中心とするすべての専門分野において環境に関する教育・研究活動が発展していくと確信しています。

また，2004年4月，長崎大学は，他の国立大学とともに国立大学法人に移行し，2005年3月には，特定事業者としての指定を受けています。すなわち，長崎大学におけるすべての大学活動によってもたらされる環境負荷を低減するために，大学自らが努力することが社会的責務なのです。

このような基本的考えに立ち，長崎大学の環境配慮の方針を，昨年設置した計画・評価本部環境専門部会において検討を重ね，本年3月22日の教育研究評議会で審議・了承された成案を，ホームページ上で公表するに至りました。

この環境配慮の方針を，長崎大学構成員のすべてが深く理解し，社会の皆様と共に，環境を保全しつつ持続的な発展が可能な社会の実現に向けて，最大限の努力と継続的改善を進めて行きたいと考えています。