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学長室

長崎大学は学生諸君の積極的な発言と行動を待っています The Future of Nagasaki University Depends on You

2003年01月04日

新年おめでとうございます。「情報公開」と「説明責任」を約束して平成14年10月11日に長崎大学長に就任した齋藤 寛です。どうぞよろしく。

大学の役割は?
大学の役割は高等教育と研究を通して社会に有為な人材を送り出すことです。 その前提として、大学は教育を担う各学部・研究所の充実とCOE(Center of Excellence/世界一流の研究拠点)レベルの研究が求められます。

長崎大学の研究は世界一流か?
世界一流です。たとえば、本年度は高度先進医療開発経費「プリオン病の病態進展阻止のための介入研究(医学部附属病院)」の交付、また文部科学省21世紀 COEプログラム「放射線医療科学国際コンソーシアム(医学部原研)」の設置が決まりました。いずれも総額5億円を超す本学最初の超大型研究プロジェクトです。また昨年度、本年度に「コンソーシアムによる単一遺伝子病の連鎖解析と疾患遺伝子同定(医学部原研)」、「有明海の環境変化が漁業資源に及ぼす影響に関する総合研究(水産学部)」、「発光試薬による超高感度核酸解析手法の開発(薬学部)」、「骨形成機構の総括的解析とその応用(歯学部)」など大型の文部科学省科学研究費補助金の採択があります。レベルの高い個人研究は数え切れません。長崎大学は研究水準をさらに高めるために努力します。

学生顧客主義(Student-Customer-Ism)とは?
あなたはこの言葉を知っていましたか? 受験生募集、入学から卒業までの学生の勉学と生活、就職、大学院進学、さらには卒業後まで「学生への対応を大学の一番大切な仕事と考える」ことを意味する言葉です。大学は学生あってのものであり、教育が一番大切なことは当然です。私立大学の中にはすでに豊富な実践経験を持つ大学も見られます。しかしながら、長崎大学を含めて国立大学の多くが学生を第一に考えてこなかったことは事実であり反省しなければなりません。だからこそ、今、国立大学の存在価値が問われているのです。たとえば、本学では「入試情報の開示」は本人が直接大学に来なければ許可していません。また、「インターネットでの合格発表」もしていません。遠くから受験した人は困りますよね。さっそく、この3月から入試情報開示方法を改めます。もちろん、これは「情報公開・説明責任」を基本にした長崎大学改革のほんの始まりでしかありません。長崎大学は教育水準を高めるために全力を傾注します。

学生諸君の提言を歓迎します
本学は長い期間、校舎・教室は老朽化し学生の勉学環境は劣悪なままでしたが、本年度は片淵地区では「4階建校舎の増築」が完了し、文教地区では「学生プラザ(仮称)」などの環境整備計画が始まります。皆さんもどんな建物になるか大いに関心があるでしょう。情報を公開しますから皆さんの意見や提言をどしどし出して下さい。「ビオトープ(文教)」も「被爆50周年記念モニュメント(坂本)」も皆さんのアイデア・提言がもとになってできました。長崎大学の教育のハード・ソフト両面で皆さんの提言を歓迎します。

教職員学生の全員で新しい長崎大学を創ろう
皆さんの気づき、アイデア、創造力を結集して、よりよい大学生活を実現させるために、この『学園だより』を大学と学生の双方向的な意見交換の場としたいのです。新しい長崎大学を教職員学生全員が協力して創ろうではありませんか。長崎大学は君たちの積極的な発言と行動を待っています。
なお、私の長崎大学運営に関する基本方針については「学長就任メッセージ」および「広報誌CHOHO」創刊号を見てください。長崎大学ホームページにも掲載しています。