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学長室

ベトナム国立衛生疫学研究所との 学術交流協定調印式における学長挨拶

2006年10月12日

本日,ベトナム国立衛生疫学研究所との間で大学間交流協定を更新できましたことを大変嬉しく思っております。
長崎大学とベトナム国立衛生疫学研究所は2001年に大学間交流協定を締結しました。以来,我々は日本学術振興会の拠点大学方式による学術交流プログラムなど,適用可能なあらゆる機会を利用して新興・再興感染症についての幅広い共同研究を発展させて参りました。お互いの揺るぎない学術協力は,熱帯感染症の制御戦略の発展を目指して,毎年20名以上の研究者の相互訪問を実現し続けてきました。熱帯医学研究所を訪れる度に,私は貴殿の研究者と私共の研究者が共同で研究作業を行い,また真剣に研究内容について討議する様を目の当たりにしてきましたが,この光景は,国際的な学術の中心を目指す我が大学にとって大いなる励みとなるものです。国際共同研究のこのような日常化が,嬉しいことにもう一つの新しい研究協力の基盤を生んだのです。2005年に長崎大学は新興・再興感染症の臨床疫学研究拠点に指定され,今や5名の私共のスタッフが,貴殿の研究所が好意的に設けて下さった長崎大学ベトナム研究拠点に赴任し,貴殿のスタッフとハノイで共同研究を続けられるまでになったのです。
上に述べた協定第1期中の学術協力の進展を顧みるとき,私は今回の更新が,グローバルな課題である感染症克服に向け,間違いなくこれまで以上の成果を産むであろうと確信します。また,日本とベトナム両国の医学・保健学領域の研究者,特に若い研究者が育つであろうとも確信しております。

長崎大学長   齋 藤   寛

(H18.10.12 事務局第3会議室)

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