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学長室

平成14年度長崎大学医療技術短期大学部卒業証書・修了証書授与式 告辞

2003年03月20日

本日、ここに平成14年度長崎大学医療技術短期大学部の卒業証書・修了証書授与式を挙行するにあたり、めでたく卒業された看護学科76名、理学療法学科20名、作業療法学科19名、ならびに助産学特別専攻を修了された20名の皆さんに心よりお祝いを申し上げます。
短期大学部の皆さんはこの3年間、特別専攻の皆さんは1年間の勉学と実習に励まれて、医療技術の知識と実際を身につけられました。皆さんの努力に対して心よりの敬意を表します。皆さんの勉学を支えてくださったご家族の皆様のお慶びもさぞかしと拝察いたし、心からのお祝いを申しあげます。

また、医療技術短期大学部の教職員の皆様のご苦労にもお礼申し上げます。
ご承知のように、わが国は超高齢社会を迎えようとしていて、国民の健康を守るために医療保健福祉が連携した総合的なチームケアの推進が求められています。わが国では医療保健福祉の分野で働く人は就業者の5%を占めるにすぎませんが、欧米諸国では10〜15%を占めています。わが国も、就業人口構成がそのようにならなければ国民の健康と生活の質の向上を図ることは望めないとされています。このような時代背景にあって、高度専門職業人としての皆さんの将来はまさに前途洋々であります。
しかしながら、この分野で社会・国民から信頼される専門職業人として働くためには、専門的な知識・技術を有するだけでなく、人間愛に培われた豊かな人間性と確かな人権意識を持ち、関係する人々との連携を円滑に図ることができる資質を備えた人材であることが強く求められます。私は皆さんがこの資質を持っておられることに確信があります。

私は皆さんに講義実習などで直接接したことはありませんが、日頃から伝え聞いている皆さんの勉学態度、また私が担当した長崎県保健看護学校での講義実習や私が顧問を勤めていた長崎大学手話サークル「どんぐり」などのおつきあいから、医療技術短期大学部に学ぶ皆さんが、長崎大学に学ぶ学生の中で、自己の将来についてもっとも深く考え、大学で何を学ぶかについて、もっとも強いモチベーションを持っておられることを知っているからです。そして、皆さんの姿勢にいつも深い感銘を受けてきました。
皆さんのような卒業生を送り出し得たことは長崎大学の誇りであります。
どうか、健康に気をつけて、いままで通りの姿勢で、面を上げ、前方を見つめて歩んでください。未来はまさに皆さんのものです。
卒業、修了本当におめでとうございます。かさねてお祝い申し上げ、学長告辞といたします。