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学長室

若者たちへ 〜平成20年度長大祭によせて〜

2008年11月20日


長崎大学の若者たち
いま何を思い,そしてどんな日々を凄(すご)しているのだろうか

充実しているひと,欲求不満のひと,
元気いっぱいのひと,落ち込んでいるひと,
恋人いるひと,いないひと,
学問しているひと,サークルがんばっているひと,
バイトに精出しているひと,
閉じこもりがちなひと,etc, etc ・・・・・

人生いろいろ,ヒトそれぞれ
人間は多様であるからこそ面白い
こうあるべきという規範なんかない
自由と民主主義の日本なのだから

しかし
21世紀,地球や人類の危機がまちうけているのではないか
この国は変わらず裕福でありつづけることができるだろうか
きみたちの愛する故郷は存続できるのか
不安である
帰趨はきみたち若者にかかっている
無限の可能性を秘めたきみたちに
よろしく頼みます
地球や日本や故郷に貢献すべく立つその日まで
それぞれのやり方で準備し蓄積し雌伏するのだ

多様なきみたちが共有するものがある
それは長崎大学という共同体の一員であること
「長崎大学のために・・」という言いまわしは嫌いだ
共同体のために個は存在するのではなく,個のために共同体があるのだから
きみたちの夢実現のための縁(よすが)としての長崎大学
この環境をおおいに利用すべきだ

共同体を皮膚感覚で意識し感じ体験することのできる機会
それが祭りだ
思う存分,自己表現し,交流し,そして昂揚すればそれでよいのだ


(平成20年度長大祭パンフレットへの寄稿文を改変)
長崎大学長
片 峰   茂


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