長崎大学は，長崎医科大学，同附属薬学専門部，長崎経済専門学校，長崎師範学校，長崎青年師範学校，長崎高等学校を包括した大学として昭和２４年に設置され，約半世紀を経て，現在では８学部・大学院４研究科・１附置研究所を有する総合大学に発展した。この間，多くの有能な人材を輩出し，我が国の文化，科学技術，医療，教育，産業の発展に貢献し，その基盤を支えてきた。
　長崎大学の発展は，時代の変化や社会の要請を踏まえて行ってきた不断の改革によるものであるが，社会の調和的発展に貢献するための優れた人材の養成と，知の拠点としての大学の責務は重大で，その機能の一層の強化が求められており，今後更に社会から様々なニーズを汲み上げ，開かれた大学として長崎大学が発展充実していくためには，社会との一層の交流と連携が必要である。
　今日までに長崎大学を巣立った同窓生は約８万人で，国内外の各界・各方面で活躍し，長崎大学と社会の交流と連携の一端を担っている。
　現在，長崎大学には９つの学部等同窓会があり，それぞれ独自に活動しているが，各同窓会の学部等の垣根を超えた横断的かつ有機的な活動や，長崎大学との連携は十分であるとは言えない。
　長崎大学が「長崎に根づく伝統的文化を継承しつつ，豊かな心を育み，地球の平和を，支える科学を創造することによって，社会の調和的発展に貢献する」との理念に基づき，新世紀初頭の国立大学法人への移行を契機に更なる教育・研究の高度化と個性化を図りますますの発展に努めている今日，ここに，全学の同窓生が相集い，学部等同窓会の連合体としての長崎大学全学同窓会を設立し同窓会相互の交流と親睦を深めるとともに長崎大学と同窓生との情報交換や連携協力を緊密にし，もって，長崎大学の発展と学術の振興に貢献することを願うものである。

平成１７年１０月８日

長崎大学全学同窓会