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福島県相双地域 医療・介護職向けの摂食・嚥下ケアハンドブックを作成しました

長崎大学歯学部では、一般社団法人国立大学協会公募事業「平成24年度 震災復興・日本再生支援事業」の採択を受け、福島県相双福祉保健事務所(南相馬市)と協同し「福島県相双地域における医療・介護職向け嚥下(えんげ)リハビリ支援事業」を実施しました。

当該地域では、保健福祉事務所により仮設訪問やサロン活動が継続されていますが、日常のムセや嚥下障害の問題を抱えているケースに遭遇する機会が少なくありません。対応に当たる看護師、保健師、栄養士、歯科医師、歯科衛生士等の支援者は、摂食嚥下の正しい知識、嚥下障害への対応法の習得が急務となっています。

そこで、東日本大震災の際の医療支援活動を契機として交流が続いている本学に要請があり、同事務所の要望に応えるため、医療・介護関連職種を対象とした摂食嚥下研修会を実施するとともに、当該地域の実情に合わせた摂食嚥下ハンドブックを作成し、研修会終了後も継続した活動が維持できるよう支援することを目的として実施したものです。

本事業では、上記の目的を達成するため、「摂食・嚥下ケア支援者研修会」を計3回実施するほか、医療・介護関係職の方々が現場で活用できる「支援者のための摂食・嚥下ケアハンドブック」を作成し、福島民報(平成25年4月9日)(PDFファイル:308.49 KB)でその活動が紹介されました。

本ハンドブックは当該自治体・地域において実際の支援に役立てられるほか、今年度も引き続き同事業を継続し、より充実した支援体制が確立できるよう、活動を行う予定としています。

○研修会の様子     ○作成したハンドブック