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本院検査部の赤松紀彦主任臨床検査技師が 第63回日本医学検査学会において最優秀論文賞を受賞

臨床検査を通して医療や公衆衛生の向上に貢献することを目的に活動している日本臨床衛生検査技師会主催の第63回日本医学検査学会が5月17日に開催され、本院の赤松主任臨床検査技師が「パイロシークエンス法を用いた迅速・簡便な新しい抗酸菌核酸同定法」の発表により最優秀論文賞を受賞しました。
最優秀論文賞の受賞は県内初となります。

赤松氏はすでに確立されている遺伝子検査法「パイロシークエンス法」を応用して結核などの感染症の原因となる抗酸菌を迅速に特定することに成功しました。
抗酸菌とは結核菌による感染症や結核菌以外の「非結核性抗酸菌」が原因となる感染症を引き起こす原因とされています。
とくに「非結核性抗酸菌」はここ20年くらいで40代以降の女性に増えるようなった感染症です。

治療には迅速な菌の特定が重要とされていますが、これまでの検査法は菌の特定に数ヶ月を要することも少なくありませんでした。新しい検査法では数時間で特定することができるだけでなく、数十種類しか検出できなかった菌が50種類以上特定することが可能となります。
日臨技表彰委員会からは臨床に大きなメリットを与えるだけでなく、臨床検査の現場にも大きなインパクトを与える内容として高い評価をいただきました。


4年をかけてこの研究に取り組んでいた赤松氏。
「今後も臨床の場で役立つ新しい検査法の研究に取り組んでいきたい」と話しました。
授賞式は同日朱鷺メッセホテル日航新潟で開催され、6月17日、病院長室で受賞報告を行いました。河野病院長からは労いと激励の言葉が掛けられました。

集合写真
左より?原検査部長、河野病院長、赤松主任臨床検査技師、南臨床検査技士長

盾