HOME > NEWS > 詳細

News

ここから本文です。

平成21年度長崎大学海外短期語学(英語)研修に参加してを掲載しました。(研究国際部国際交流課)

平成21年度長崎大学海外短期語学(英語)研修に参加して

研究国際部国際交流課 赤司 咲子

平成22年2月27日から3月21日までの間,オーストラリア・パースにあるエディスコーワン大学付属PIBT インターナショナルイングリッシュセンターにおいて,平成21年度長崎大学海外短期語学(英語)研修に参加しました。この研修は,本学学生を対象に実施している長崎大学海外短期語学留学プログラムに事務職員が参加する形で行われたものです。
当研修が開始された当初から参加に興味がありました。学生時代の米国への交換留学から約10年が経過し,最近ではなかなかネイティブの英語に触れる機会もなく英語力の低下を感じていた私にとって,1か月現地で英語環境に身を置きながら集中的に英語を勉強する事は今の自分の英語力を省みて向上できる最高の機会になると思ったからです。そして,この度所属している国際交流課の課長を始めとする課の皆様や関係者の皆様のご理解と力強い後押しを得てこの研修に参加させていただくこ
とができました。心から感謝しています。

研修地のパースはオーストラリア最大の州である西オーストラリア州の州都です。オーストラリアの中で財政的に最も豊かな州であることを象徴する市街地の高層ビル群と美しくダイナミックな自然との見事な調和から,一度訪れた者にまた訪れたいと思わせる街として知られています。それ故,海外からの移住者が多く,街中では様々な人種が見受けられ,オーストラリアは多民族社会であることを実感しました。また,夏にはほ
とんど雨が降らないとのことで,事実研修期間中に一度も雨が降りませんでした。観光客には雨が無いことは活動しやすいので良いですが,現地では水問題は相当深刻でした。


スワン川とパース市街地の風景
スワン川とパース市街地の風景

日本を出発してシンガポールでの乗り換えを経て15時間の長旅の後,パースの空港に到着したのは夜中でした。飛行機から外を覗くとその眼下には美しいスワン川とそのほとりの市街地に立つヨーロッパ調の古い建物と近代的な高層ビルの美しい夜景が広がっており,これから始まる研修に期待が膨らみました。
研修開始と同時に期待通りの英語漬けの日々が始まりました。火曜から金曜は朝から夕方までスピーキング,リスニング,リーディング,ライティングの4要素をじっくり学びました。授業の教材の中にはオーストラリアに関すること(例えば,地理,歴史,文化,習慣,アボリジニに関すること等)が多くとり挙げられおり英語と同時にオーストラリアに関する知識を深めることができました。先生が授業中におっしゃることはすべて理解できましたし,自分の言いたいことも大方伝えることができたことは大変嬉しく感じました。また,新しい単語や表現を覚えることができたり細かい文法の間違いを指摘し修正していただけたりしたことは大きな収穫でした。 エディスコーワン大学付属PIBT インターナショナルイングリッシュセンター
エディスコーワン大学付属PIBT
インターナショナルイングリッシュセンター
エッセイの提出,スピーチ,リスニング・リーディングの試験を経て最終的な成績評価では全て95%以上の評価を頂くことができました。
長崎大学からの参加者22名を2クラスに分けての授業でしたので,クラスメイトは全て日本人でした。しかし,授業のカリキュラムの中にエディスコーワン大学日本語専攻の学生との交流授業や他国から来た留学生との交流授業が組み込まれていた為,素晴らしい出会いの機会となりましたし,色々な国の訛りの英語を聞くこともできたので大変面白い経験となりました。また,月曜日は教室の外に出てオーストラリアやパースを体感する為の課外活動が組み込まれていましたので,パースの歴史に触れ,自然を体感することもできました。
研修期間中はホームスティでした。私がお世話になったのは,私と年齢が近いイギリス人の夫婦と2人の子供の家庭でした。世界中を旅行してパースに足を伸ばしたところ気に入って移住したというご家族でした。とても友好的で活発なご家族で,また年齢が近いこともありすぐに打ち解けることができ,一生の出会いとなりました。3週間の間,色々なことを語り合い,色々な体験をさせていただきました。授業もさることながら,ホストファミリーと過ごす時間が私にとっては一番貴重な英語練習の場でした。帰国後も交流が続いています。
パースの人は親切でした。ホームスティ先から学校まではバスを2つ乗り継いで通いましたが,日本と違い車内放送が無く,バス停も棒が1本立ててあるだけでしたのでカルチャーショックを受けました。
通学初日にはホストファミリーから聞いた情報を頼りに,人に道を尋ねながらバスを乗り継ぎ,学校に到着した時にはちょっとした達成感がありました。人が親切なことに加えて,治安もよくあまり都会過ぎず,留学地として適していると感じました。
愛らしいカンガルー
愛らしいカンガルー
この度の研修で英語の他にもう一つ得たものがあります。日頃留学生や留学したい日本人学生と接する仕事をさせていただいている私にとって,研修期間中,学生として過ごしたことは大きな意味がありました。学生として事務室の窓口に相談に行ったり先生に相談したりしているうちに学生の気持ちを再認識でき,大学職員を志した頃の初心を思い出しました。研修で得たことを生かして,今後も英語の勉強を継続するだけでなく,学生の視点に立って仕事をしたいと思います。最後に,このような貴重な経験をさせてくださった関係者の皆さまに心から御礼申し上げます。