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新たな感染症研究施設に関する説明会を開催

2015年08月11日

   長崎大学は8月1日、長崎市立図書館新興善メモリアルホールで、エボラウイルス病など世界の人たちが苦しんでいる感染症の研究を進めるための「高度安全実験(BSL-4)施設」設置に向けた説明会を開催しました。今回の説明会は、長崎大学の設置計画に対する妥当性について検討いただいていた有識者会議が「論点整理」という形で検討結果をまとめ、大学に対して7月27日にご報告いただいたのを受けて企画したもので、有識者会議での議論のポイントとともに、長崎大学の施設に対する考え方について、市民のみなさまに説明いたしました。

   説明会では、まず、片峰茂学長が「BSL-4施設の設置に向けて、客観的な立場から外部有識者のみなさまにご議論いただいた。今後は、住民の皆様の理解が得られるように具体的な議論に踏み込んでいきたい」と挨拶。その後、森田公一熱帯医学研究所長が「感染症をめぐる世界の現状と高度安全実験(BSL-4)施設について」と題して、世界の新興・再興感染症の現状や長崎大学がBSL-4施設を設置する意義などについて説明しました。

   続いて、有識者会議の議長を務める福崎博孝弁護士から有識者会議の検討経過及び検討結果について説明いただいた後、調漸学長特別補佐が、有識者会議から提示された4つの課題、@国の関与のあり方、A第三者に被害が発生した場合の補償対応、Bヒューマンエラー対策やテロ対策を含む安全確保、C地域との共生――について、長崎大学としての考え方や今後の進め方を説明いたしました。

   なお、説明会開催にあたり、事前に、長崎新聞に合計4万5000枚の折り込み広告を入れ、また坂本キャンパス周辺を中心とする32自治会の自治会長様には個別訪問などで連絡を取らせていただき、掲示板等を通じて周知を図っていただけるようお願いいたしました。その結果、猛暑のなかにも関わらず約60名の市民の方にご参加いただくことができました。

 

なお、以下では、市民の皆様との主な質疑を記しておきますのでご参照ください。

<質問1> 有識者会議の報告をもって設置するのか?
<回答1> 「論点整理」をもって、住民のコンセンサスを得られたとは思っていない。
   
<質問2> 反対している自治会もたくさんある。建設をストップしていただきたい。
<回答2> 地域のみなさまの理解が得られるよう努力したい。
   
<質問3> 来年度の予算要求について教えていただきたい。
<回答3> 基本構想の立案経費を要求する考え。施設・設備の仕様、図面等、海外の施設の視察等も行いながら具体化し、それを提示することでさらなる理解を獲得した い。危機管理の具体的なマニュアル作成など、次の予算を使って、具体的に議論できる準備をしたい。住民の皆様との意見交換の経費等も計上する考え。
   
<質問4> 大学は、BSL-4施設は診断に必要と説明していたが、簡易迅速診断法を使えば、BSL-4施設以外でもできるのでは?
<回答4> これまでも説明してきた通り、「簡易診断」はできるが、最終的な確定診断には、患者の体内から感染性のあるウイルスを分離する作業が必要になる。BSL-4ウイルスへの感染確認後は施設がないと十分な治療ができない。
   
<質問5> 武蔵村山にある感染症研究所のBSL-4施設が稼働すれば十分ではないか?
<回答5> 感染研は診断が中心、長崎大学では人材育成とワクチンや治療薬等の開発、研究が中心で、異なる役割を担うことになる。
   
<質問6> 有識者会議を傍聴することができなかった。なぜ、秘密にするのか。
<回答6> 委員のなかから、忌憚のない意見交換をするために討論部分は非公開としてほしいとする希望があった(福崎弁護士が回答)。

 

※なお、有識者会議におまとめいただいた「これまでの議論を振り返って(論点整理)」は、こちらからご覧になれます。(PDF/388 KB)

8月1日に開催された説明会の様子

8月1日に開催された説明会の様子

挨拶する片峰学長

挨拶する片峰学長

有識者会議の検討結果を説明する福崎博孝議長(右)

有識者会議の検討結果を説明する福崎博孝議長(右)

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