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石松惇教授らがベトナムで行っている生態系保護区設定を目指した活動が、経団連自然保護協議会の視察を受けました

2016年10月11日

10月7日、海洋未来イノベーション機構 環東シナ海環境資源研究センターの石松惇教授らがベトナムで行っている生態系保護区設定を目指した活動が、一般社団法人 日本経済団体連合会(以下、経団連)自然保護協議会の視察を受けました。

この活動は、ベトナムのメコンデルタの河口にあるソクチャン(Soc Trang)省のMoOという干潟で、マッドスキッパー(トビハゼやムツゴロウの仲間の総称)が5種類すんでいることを発見したことに端を発しています。石松教授らは、これまで九州北西部にある有明海はもちろんのこと、オーストラリア、マレーシア、韓国などでマッドスキッパーの生態調査を行ってきましたが、5種類ものマッドスキッパーが同じ干潟にいたのはここだけで、大変貴重な生態系がMoOにはあると言えます。

7日は二宮雅也団長(損害保険ジャパン日本興亜(株)代表取締役会長)、小原好一副団長(前田建設工業(株)代表取締役会長)をはじめとして、日本を代表する企業で環境保全活動に携わっている22名が、朝早くからバス2台を仕立ててMoOに向かいました。ベトナム南部は雨季の最中で天気が心配でしたが、幸い当日の午前中は薄曇で、暑すぎもせず快適な視察日和でした。
MoOでは、地元の漁師さんにお願いして捕ってもらっていたマッドスキッパー6種(MoOの5種と地元で養殖されている1種)を展示するとともにポスターも貼って、この場所の大切さをアピールしました。養殖されているマッドスキッパーについては、炭火焼きを食べてもらいました。大変好評で60匹が全部なくなりました。ソクチャン省からは関係部局の職員や人民委員会の副委員長などが来ており、省の自然保護活動などについて説明を行いました。

MoOでのマッドスキッパー類調査は、石松教授らが科研費による野外調査として始めましたが、現在JICAが行っているベトナム・カントー大学支援強化事業の一部として位置づけられてもいます。これからは、カントー大学と長崎大学がMoOにおけるマッドスキッパーを含む動植物相に関する基礎調査を行い、ソクチャン省とともに保全活動やエコツーリズムゾーンを作る計画に取り組んでいこうとしています。


石松研究室のベトナムでの活動については、石松研究室ホームページで詳しくご覧いただけます(https://accafe.jp/ishimatsu/)。

マッドスキッパー

マッドスキッパー

視察する経団連の調査団

貴重な生態系がある干潟を
視察する経団連の調査団

この場所に貴重な生態系があると訴えるポスターと、この干潟に生息する5種と養殖1種のマッドスキッパー

この干潟が貴重であると訴えるポスターと
マッドスキッパー
(現地に生息する5種と養殖1種)

石松教授(右端)から説明を受ける 二宮団長(右から2番目)

石松教授(右端)から説明を受ける
二宮団長(右から2番目)

炭火焼きにすると美味しい養殖のマッドスキッパー

炭火焼きにすると美味しい
養殖のマッドスキッパー

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