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ケニア中央医学研究所と共同で汎アフリカのHubとなる感染症研究施設を開設

国立大学法人長崎大学は2018年6月、ケニア中央医学研究所(KEMRI)と共同で、ケニアの首都ナイロビにあるケニアプロジェクト拠点に新たな研究施設として、「汎アフリカ感染症研究Hub(Pan African Hub for Infectious Diseases Research)」(本棟204?+新棟215?=419?)を設置しました(資料1参照)。同Hubは、2016年度に国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の研究事業により新規に建設した本棟と、ケニアで活動する医療関連の会社・団体であるスイスのロシュグループやクリントン・ヘルス・アクセス・イニシアティブ、 アボットラボラトリー、アメリカ合衆国国際開発庁(USAID)による寄附・出資によって建設された新棟からなり、今後、顧みられない熱帯病(NTDs)やHIVなどの診断技術に関する研究開発の実施、感染症研究とサーベイランスに関するアフリカ・ネットワークのハブ(Hub)となり、フィールドから分子レベルまでの疫学研究を実施するとともに、それらの研究開発活動を通じた若手研究者に対する研究支援による人材育成を目指します。

新Hubの開設にあたり、長崎大学とKEMRIは共同で、平成30年6月29日に、植澤利次駐ケニア特命全権大使やケニア政府からの来賓をKEMRIにお迎えし、同研究Hubの開所式も兼ねた長崎大学とKEMRIとの長年の共同研究事業を記念した式典を開催いたします(資料2参照)。また、同式典に引き続き、同日14時からは、塩野義製薬の支援で国際NGOのワールド・ビジョンが取り組む「Mother to Mother SHIONOGI Project(日本からアフリカへ、ママが繋ぐ元気のバトン)」の報告会も予定されています。長崎大学は同プロジェクトの科学的な成果・状況の実証を支援するため、今年3月にワールド・ビジョンと契約を結び、同プロジェクトに参加、衛生環境改善に関する介入事業の微生物学的評価に取り組んでいます(資料3参照)。このほど開設された「汎アフリカ感染症研究Hub」は、こうしたアフリカの保健医療状況の改善に向けた取組の中核組織としても機能させる計画で、ケニア国内に限らず、アフリカ全体を視野に入れた取組をKEMRIと共に展開してまいります。




長崎大学とKEMRIとの長年の共同研究事業を記念した式典(Hub開所式)
日時:2018年6月29日(金)9:00〜12:45
場所:ケニア中央医学研究所(KEMRI)大会議場(ケニア共和国ナイロビ市)

塩野義製薬支援のMother to Mother SHIONOGI Projectに関する報告会
日時:2018年6月29日(金)14:00〜16:30
場所:ケニア中央医学研究所(KEMRI)大会議場(ケニア共和国ナイロビ市)


問い合わせ先:
国立大学法人長崎大学
国際連携研究戦略本部 楠田愛奈
TEL 095-819-7806(直通)FAX 095-819-7892
E-mail nkaigai@ml.nagasaki-u.ac.jp