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上野彦馬撮影のガラス原板等が西澤家(兵庫県芦屋市)から本学に寄贈されました

長崎が生んだ我が国最初期の職業写真師、上野彦馬(1838~1904年)の撮影局において、1868年に撮影されたガラス原板等が本学に寄贈されました。

寄贈されたのは、滋賀県愛荘町の西澤家の蔵で昨年3月に発見された写真資料で、長崎の中島川河畔にあった上野撮影局で撮影されたガラス原板1点の他に、長崎以外で撮影されたガラス原板2点、長崎の写真館で撮影されたものも含む紙焼き写真9点からなります。

上野彦馬撮影のガラス原板には近江商人の西澤眞蔵が写っています。西澤眞蔵は、明治時代、現愛知県豊田市の農業用水「枝下(しだれ)用水」開削に私財を投じた人物で、幕末には長崎で麻布や綿布を商っていました。西郷隆盛や木戸孝允と関係があったことも分かっています。上野撮影局で撮影されたガラス原板は、これまで数点しか知られておらず、極めて貴重で、上野彦馬の写真技術の解明に大きな意義があります。

2019年8月30日に附属図書館で行われた写真資料贈呈式には、西澤家側から、西澤一眞氏(兵庫県芦屋市在住)、西澤佳隆氏(長崎市在住)、廣瀬範造氏(長崎市在住)、逵志保氏(豊田土地改良区資料室長)、本学側からは、河野茂学長、増?英明附属図書館長、姫野順一名誉教授が出席し、写真資料贈呈の後、感謝状が河野茂学長から西澤一眞氏に贈られました。また、集まった記者たちに対して、逵志保室長と姫野順一名誉教授による解説があり、質疑応答が行われました。

河野学長より西澤一眞氏へ感謝状の贈呈

河野学長より西澤一眞氏へ感謝状の贈呈

寄贈されたガラス原板を含む古写真資料

寄贈されたガラス原板を含む古写真資料

出席者による集合写真

出席者による集合写真
前列左から、西澤佳隆氏、西澤一眞氏、河野学長、
増?附属図書館長
後列左から、逵志保氏、廣瀬範造氏、姫野名誉教授

姫野名誉教授による解説の様子と、集まった報道陣

姫野名誉教授による解説の様子と、集まった報道陣