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令和元年度長崎大学解剖体慰霊祭を挙行

  10月24日(木)午後2時から医学部記念講堂において,医学・歯学の発展のため自らの身を捧げられた方々の御霊に感謝し,ご冥福をお祈りする長崎大学解剖体慰霊祭を,ご遺族,余光会(系統解剖のために献体することを目的とする篤志家の団体)会員をお招きし,医学部長,歯学部長ほか学内外関係者並びに学生ら約320名が参列して挙行しました。

  医学部及び歯学部には,この1年間に人体の形態や正常構造等を学ぶための学生実習や病気の原因・治療効果の病的変化を調べるため,76名のご遺体がご提供されました。

  学生により構成された室内合奏団の演奏のなか,医学部と歯学部の学生代表の献花に始まった慰霊祭は,生命医科学域 弦本敏行教授と原爆後障害医療研究所 中島正洋教授による新霊位御尊名奉読の後,参列者全員による黙祷を行い,前村浩二医学部長が,「解剖学実習を通して得られるものは,人体の構造を理解するのみでなく,献体という崇高な行為に触れることにより人間の尊厳や,医療人としての責任を強く認識することとなります。現代の医療に携わる者として,また医学生・歯学生を指導する者として,献体の意義を十分に理解し,皆様の尊いご遺志に添うように今後も精進していくことが,我々の使命と考えております。御霊のご冥福を心よりお祈り申し上げます。」と慰霊の辞を捧げました。また,関係教室代表及び余光会会長の弔辞に引き続き,学生代表が「私達学生の教育のために,そして,医学,歯学のさらなる発展のためにご献体下さいました皆様,深いご理解を示されたご遺族の皆様の崇高なる御心に,心より感謝申し上げます。私達は,その御心に背かぬよう学業に励み,将来,社会に大きく貢献できる医師,歯科医師となることを誓います。」と弔辞を述べました。

  その後,参列者全員で献花を行い,御霊のご冥福をお祈りしました。
  最後に,遺族代表者及び医学部長による挨拶をもって閉式となりました。

慰霊の辞を述べる前村医学部長 弔辞を述べる学生代表
参列者による黙祷 献花を捧げる参列者