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国立六大学連携入試事業シンポジウムを開催

令和元年11月30日に千葉大学,新潟大学,金沢大学,岡山大学,長崎大学および熊本大学で構成される国立六大学連携コンソーシアム教育連携機構主催のシンポジウム「大学入学者選抜における主体性等の評価」を東京TKP田町グランパークカンファレンス401ホールで開催し,大学,高校関係者を中心に約120名の参加があった。

同コンソーシアムでは平成28年度より6年間の計画で入学者選抜における多面的・総合的な評価方法の調査・研究・開発を進めており,本シンポジウムはその中間報告として幹事校である長崎大学において企画したものである。

シンポジウムでは,同コンソーシアム教育連携機構入試専門部会長を務める塚元和弘 長崎大学理事(教学担当)の挨拶に続き,文部科学省高等教育局高等教育企画課高大接続改革プロジェクトチームの加藤善一専門官による「大学入試における主体性等の評価について」,一般社団法人教育情報管理機構の尾木義久氏による「電子調査書とJAPAN e-Portfolioについて」,順天中学校・高等学校の長塚篤夫校長による「高等学校における主体性等の育成について」と題した講演が行われた。

講演に引き続き,筑波大学の大谷奨アドミッションセンター長から「筑波大学の一般選抜における主体性等の評価について」,本事業の幹事校である長崎大学の吉村宰教授から「一般選抜における調査書の活用と面接の実施について」の事例報告が行われた。これらの講演・事例報告を受け,指定討論者である早稲田大学教育・総合科学学術院の濱中淳子教授から,現在の主体性等をめぐる議論は制度や技術的な側面に集中しすぎている。もっと大きな観点から主体性等を考える必要があるのではないか,との指摘があった。

全体討論では,新しい調査書の記述,JAPAN e-Portfolioとの関係,大学における主体性等の評価等について国・高校・大学それぞれの立場から議論が行われた。

開会挨拶をする塚元理事
開会挨拶をする塚元理事
文部科学省高等教育局の加藤専門官
文部科学省高等教育局の加藤専門官