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令和2年度長崎大学解剖体慰霊祭を挙行

10月22日(木),医学部記念講堂とサテライト会場の良順会館ボードインホールにおいて,ご遺族をはじめ教職員,学生など約250名が参列して長崎大学解剖体慰霊祭を執り行いました。本慰霊祭は,医学・歯学の発展のため自らの身を捧げられた方々の御霊に感謝し,ご冥福をお祈りするもので毎年実施していますが,本年は新型コロナウイルス感染予防のため,やむなく一般の方や余光会会員のご参列を遠慮いただいての開催となりました。
医学部及び歯学部には,この1年間に学生実習,医師・歯科医師の手術手技研修及び病理解剖のため,61名のご遺体が提供されました。
学生代表の献花に始まった慰霊祭は,新霊位御尊名奉読の後,参列者全員による黙祷を行い,前村浩二医学部長が「解剖学実習を通して得られるものは,人体の構造を理解するのみでなく,医療人となるための心構えが培われます。今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、多くの講義、実習がオンラインで行われましたが,複雑な人体の構造を知ることは、実地での系統解剖実習でしか学ぶことができず,献体という崇高な行為を通じて医療人となるための自覚が芽生えたことを感じました。献体の意義を十分に理解し,皆様の尊いご遺志に添うように今後も精進していくことが,我々の使命と考えております。」と慰霊の辞を捧げました。
また,学生代表が「解剖学実習という貴重な機会をいただき、「ご遺体は最高の先生である」ことを念頭に、多くのことを学ばせていただきました。」と弔辞を述べ,その後参列者全員で献花を行い,御霊のご冥福をお祈りしました。

慰霊の辞を述べる前村医学部長
慰霊の辞を述べる前村医学部長
弔辞を述べる学生代表\
弔辞を述べる学生代表
参列者による黙祷
参列者による黙祷
献花を捧げる参列者
献花を捧げる参列者
サテライト会場
サテライト会場
サテライト会場での献花
サテライト会場での献花