教育・学生生活Education / Student Life

平成30年度入学者対象

新入学生の皆様へ

長崎大学へのご入学おめでとうございます。我々教職員一同,心から歓迎します。
皆様は,この長崎大学で何を学び,どのようなキャンパスライフを送ろうとされていますか。きっと専門知識をしっかりと身に付け,社会に羽ばたこうと思っておられるに違いありません。我々も皆様の希望が叶えられるよう十分にサポートしたいと考えています。
さて,大学での学びは皆様が選ばれた各学部のカリキュラムを中心に展開されますが,1年次から2年次にかけては,大学入学時までに培われてきた総合的な学力を前提に,大学での学びの基礎となる能力と態度を育成する教養教育を受講しなければなりません。教養教育は,高等学校までの学習から大学での学修への転換を図るとともに,長崎大学が掲げるディプロマ・ポリシーの基盤を形成するために非常に重要です。次に,本学のディプロマ・ポリシーを示します。

長崎大学は、4年間あるいは6年間の教育プログラムに定められた単位を修得し、
1.自ら学び、考え、主張し、行動することができる。
2.分野・領域を超えて活用できる汎用可能な技能を身につけている。
3.専門職業人や研究者としての基盤的知識・技能を習得し、高い倫理観を身につけている。
4.地球環境と社会の多様性を理解している。
5.主体性をもって他者と協働できる。
6.地域社会および将来世代に貢献するグローバルな視点を身につけている。
と認められた者に対し、学位(学士)を授与します。


このディプロマ・ポリシーは,長崎大学の理念に沿ったものであり,社会に羽ばたくために不可欠な資質・能力が含まれています。現在,社会から皆様に対して,「前に一歩踏み出す力」,あるいは「協同して働くことができる力」など様々な能力の獲得の要請がなされています。
この状況のもと,長崎大学においては,平成24年度から教養教育を一新しました。それは,モジュール方式の採用です。従来は社会科学,人文科学,自然科学などの領域を幅広く学ぶ方式を採用しておりましたが,平成24年度からは現代社会の課題となっているテーマを取り上げ,それぞれのテーマを核とした科目群から構成されるモジュール方式を採用しました。同じカテゴリーの中から,モジュールⅠ科目,モジュールⅡ科目のテーマをそれぞれ1つずつ選択すると,選択したテーマの中の3科目が必修となります。ここでは主体性や協働性を涵養するようアクティブラーニングを導入した授業が展開されます。モジュール方式による教育の成否は,皆様と教員の円滑なコミュニケーションと皆様が自主的に学ぼうとする態度にかかっています。自分が学びたいと思ったテーマを選んで,それを徹底的に学び,社会から求められている能力の育成を図っていただければと思います。
そして,4年後,6年後の卒業のときには胸を張って国際社会へ巣立って行かれることを希望しています。期待を込めて,皆様に最大限のエールを送りたいと思います。