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<東日本大震災・支援活動>

(4)原子力総合防災訓練について

2017年11月30日

   本年度の国の原子力総合防災訓練は、佐賀県にある九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)での重大事故に備えて、9月3、4日と行われました。原子力災害拠点病院に指定されている佐賀県医療センター好生館(佐賀市)を中心として、唐津日赤病院の協力指定機関と連携し、汚染傷病者の搬送、受け入れ処置訓練を3日に集中して行いました。
   今回は初めて県境を超えての総合防災訓練でした。負傷者受け入れ対応として、福岡県では九州大学病院、そして長崎県では佐世保市立総合病院を拠点として、それぞれ広島大学そして福島県立医科大学からも指導視察のために専門家が現地入りをしました。長崎大学からは原子力災害派遣チームをそれぞれの病院に派遣すると同時に、長崎医療センターからも派遣チームが佐世保へ入り、リアルタイムの訓練対応を行いました。
   今回の訓練では、放射能汚染傷病者に対する汚染拡大の防止措置や除染に加えて、治療処置など被ばく医療対応としては円滑に行われました。しかし、福島原発事故を経験し、想定外の事象に臨機応変どう対応するかなどの課題解決に向けた努力が求められます。例えば、訓練の最中に、北朝鮮が核実験をしたとの今回の報道への対応や、多数の傷病者対応という一般災害医療との連携問題などです。さらに住民の避難や屋内退避、避難所開設に伴う課題、そして要支援者などへの対応など、混乱の中での対応訓練も引き続き考えて行く必要があります。


汚染傷病者対応