長崎大学の役員,職員及び学生(本学の学生団体を含む)が使用する場合
長崎大学学歌は,国立大学法人長崎大学としてのスタートを機に,学生,教職員及び同窓生の連帯意識の高揚を図るため,様々な場面で普及が図られています。
平成16年度卒業式及び平成17年度入学式から,式の最初に長崎大学管弦楽団と長崎大学ロマンツアー合唱団により演奏されています。
また,平成17年(2005)5月には学歌のCDが制作されました。教育学部三上次郎助教授によりハ長調に編曲され,教育学部堀内伊吹教授のピアノ伴奏による長崎大学ロマンツアー合唱団の合唱,教育学部宮下 茂助教授の独唱及びピアノBGM等が収録されています。また,ピアノ伴奏のみのバージョンも収録されており,いろいろな場で歌われることが期待されています。
学歌の由来
開学後10年,長崎大学の基盤がようやく固まって来た頃,総合大学にふさわしい学歌があれば,全学の教職員,学生の士気を高めるのに役立つのではないかという気運が湧いてきた。昭和37年(1962)1月,北村精一学長のときに長崎大学歌歌詞の学内公募を行った結果,長崎大学商業短期大学部助教授(当時)の平尾 勇氏の歌詞が1等当選となった。引き続き作曲が同じく公募され,当時経済学部4年であった有浦 滋君の作品が入選したのが同年4月であった。
この作曲を医学部教授で長崎大学管弦楽団団長であった青木義勇氏が補作編曲して,長崎大学歌として正式決定した。
以後,大学の入学式,卒業式には長大管弦楽団の伴奏で歌われてきたが,学園紛争後は入学式のときのみロマンツアー合唱団によって演奏されている。
作詞者平尾氏は,経済学部の前身の長崎高商の学生時代にその寮歌を作った経験を生かし,長崎高商校歌“暁星淡く瞬きて”と自彊寮歌“紫そむる暁雲や”のイメージをふんだんに織り込んで,一晩にほとんど一気に書き上げたという。
修正編曲に当たった青木氏によると,原作曲者の有浦君は経済学部マンドリンクラブの指揮者でギター奏者でもあった由であるが,原作曲のハ長調4分の4拍子4楽節の第3節の「だいがく」にシンコペーションをつけクライマックスになるよう補正し,あわせてピアノ伴奏譜も付けたという。さらに後日,青木氏自身により今日のような変ロ調に変えられた。
(「長崎大学五十年史」より)