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学長室

医学部・歯学部附属病院再開発整備計画起工式学長挨拶

2005年03月03日

本日,文部科学省文教施設企画部施設企画課・舌津課長をはじめご来賓各位のご列席のもとに,長崎大学医学部・歯学部附属病院再開発整備計画の起工式を迎えることが出来ました。長崎大学に取りましてこの上ない喜びであり,ご同慶に耐えません。
振り返ってみますと,いまからおよそ10年前,齊藤 泰病院長の時代に附属病院の将来計画が策定されました。ついで,藤井 徹病院長の時に附属病院の基本理念,つまりミッションステートメントが公にされました。その後多少の修正を経て,
基本理念:長崎大学医学部・歯学部附属病院は,最高水準の医療を提供するとともに,人間性ゆたかな優れた医療人を育成し,新しい医療の創造と発展に貢献する。
基本方針:
1)     人間性を重視した患者本位の医療を実践する。
2)     世界水準の医療と研究開発を推進する。
3)     倫理性と科学性に基づいた医療・歯学教育を実践する。
4)     離島及び地域医療体制の充実に貢献する。
5)     医療の国際協力を推進する。
であります。
この基本理念,基本方針の遂行が社会の強い要請でありますが,現状の老朽化した施設では不可能であることもまた明白であります。
澄川耕二病院長のもとで病院再開発整備計画の策定が始まりました。はじめは病院内部のみでの検討でありましたが,その検討委員会に全職種から参加してもらうこと,また病院は言うまでもなく教育機能を最も大きな使命としていることから,当時学部長であった私,また教務委員長,学生委員長,大学院委員長も参加し,さらに再開発計画も臨床主任会議の専決事項とせずに医学部教授会で審議することとしました。澄川病院長が医学部教授会でパワーポイントを使って計画を説明し,審議したことをきのうのことのように思い出します。
さらに,歯学部・熱田充学部長,藤井弘之病院長と澄川病院長,私との話し合いで,医学部附属病院,歯学部附属病院の統合が,わが国でもっとも早期に打ち出され,平成15年10月1日を期して,医学部・歯学部附属病院として発足したことは皆様ご存じの通りであります。
もとより,これまでも長崎大学にとりまして附属病院はなくてはならない存在でしたが,法人化後は,さらに重要性が増大して,長崎大学の命運は附属病院にかかっていると申しても過言ではありません。加えて,附属病院には地域の皆様から全人医療実践の場として,また高度先進医療提供の場としての場として大きな期待を寄せられています。
「地域の皆様に親しまれ,愛され,頼りにされる大学」,これは長崎大学の基本的なスタンスであります。
附属病院の皆様の今後の働きに長崎大学の命運がかかっていると申しますのは,まさにこの点にあります。長崎大学は附属病院支援に最大の努力を果たすことを約束いたします。どうかよろしくお願い申し上げます。
文部科学省,長崎県,長崎市を始めとする各関係機関のご指導・ご支援により,本日の起工式を迎えることができました。かさねて厚くお礼申し上げまして,学長挨拶といたします。