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学長室

Nagasaki Symposium on Nano-Dynamics 2008における開会の辞

2008年01月29日

私にとって,Nagasaki Symposium on Nano-Dynamics 2008の開催に祝辞を述べることは,大変名誉で喜ばしいことです。

はじめに,このシンポジウムのすべての参加者に心から御礼申し上げます。特に,海外すなわちイタリア,ドイツ,中国, 韓国4カ国から来られた,また日本は熊本大学から来られた招待講演者の皆様に心から歓迎の意を表します。また,よく準備された科学プログラムを組織した実 行委員会のすぐれた仕事を評価します。

長崎大学は,教育研究の実施のため,以下のような理念を持っております。

Nagasaki University is pledged to make a contribution toward the well-balanced development of society by cultivating a fertile sense in students and creating science for world peace, while inheriting the traditional culture in Nagasaki.

この理念の実現には,まず一方では,基礎および発展的な科学・工学の教育を改善・強化することは極めて重要です。また 一方では,挑戦的で最先端の科学とテクノロジーの研究を特化し強化する必要があります。研究の発展は教育のレベルアップを促し,両者のよい循環が生まれま す。

世界レベルの優れた,核となる研究拠点を立ち上げるため,われわれは全部で10個の重点研究課題のプロジェクトを,厳 しい審査を経て2006年の秋にスタートさせました。相樂教授をリーダとする「ナノダイナミクスを機軸とした融合物質科学」と題するプロジェクトはそのう ちのひとつです。そのプロジェクトは,電気電子工学科,材料工学科,および応用化学科の研究者たちによって進められています。このプロジェクトチームは, 将来有望でエネルギーに溢れた若手メンバーを含み,将来の発展と成果を,私が最も期待するグループのうちのひとつであります。長崎大学は,真剣に,このナ ノダイナミクス・グループの発展を支援しています。

このシンポジウムですばらしい成果がありますよう,また,皆様全員が物質科学とテクノロジーにおけるナノダイナミクス に関する科学的討論と意見交換を楽しまれますように希望します。私はまた,このシンポジウムが,国内他大学のナノ科学研究グループ,および海外のキーとな る研究所やグループとの共同研究の育成に寄与するものと信じています。

最後に,重ねて,すべての発表者と参加者に歓迎の意を表し,すばらしい思い出,研究の展開への優れた着想,そしてナノダイナミクスの研究者たちとのより深い友情が得られますよう祈ります。

ありがとうございました。

長崎大学長   齋 藤   寛

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